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三日月

ぼくのちいさなあしあとが

三日月にむかってのびている

夜の国 輝く城

ここは時間の流れが

現実とはちょっとちがう

ぼくは 流れる水面にうかんだ

葉の船にのりこんだ

ゆらゆら 夢を見ているよう

ここでは涙も月の光に変わる

たくさんの思いを船にのせて

流してゆく

辛いことも 苦しいことも

ここではありのままのぼくになれる

三日月の夜 夜が明けるまで

いまはこのままで

ゆれていたいの

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