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僕詩。 13歳の冬、僕は詩を書いた。

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13歳の少年聡介(そうすけ)は不登校になり、母親に「詩をかいてみたら」とすすめられて詩を書き始める。思春期の少年の見る悪夢、書いた詩、友達との関係。聡介はまた学校へ行くことができ…
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僕詩。 筆者あとがき

 僕詩。は実際に不登校だった中学時代に書いた詩のタイトルでした。読みは「ぼくし」です。僕…

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僕詩。 5.こたえ

 秋斗と初詣に来ていた。地元の小さな神社も、年始はそこそこ人だかりがあった。参拝をして、…

僕詩。 4.失恋

楽しい日々だった。  学校から帰って、秋斗や勝也とのびのびと遊んだ。土手の枯れ草の上を段…

僕詩。 3.あたらしい友達

次の日も聡介は学校に行かなかった。  寝て、すこし勉強して、漫画を読む。ご飯を食べて、散…

僕詩。 2.家出

聡介を乗せた電車は、がたんごとんと揺れなが進んだ。  息を切らせて、空いている車両へとう…

僕詩。 1.聡介の冬

 夢をみていた。  街をたくさんの人が歩いていて、横断歩道はごちゃごちゃだった。人はゆら…