我が家のジーナ式実践

知人がまもなく出産ということで、ジーナ式の存在を教えたところ、興味を持って実際に2人の育児でジーナ式を実践してきた私にコツなどを聞きたいと言われて、せっかくなのでまとめてみようと思い立ちました。

これから出産の方、まさにお子さんが生まれたばかりの方でジーナ式の体験談に興味があれば役に立つかわからないですが、読んでみていただければと思います。

Twitterの方でも当時の記録をまとめています。

出産前にできること

まずはジーナ式の本を読みましょう!ただ、どこまで厳密にやっていけるか、やっていきたいかは人それぞれだと思います。私もそこまで読み込んできっちり実践したわけではないです。

私が実践していた方法でまず準備できることを紹介します。

1.赤ちゃん用の部屋

可能な限り、赤ちゃんが静かに寝られる部屋を1つ用意した方が絶対いいです。

お昼寝と夜、同じ環境で静かに寝られるように赤ちゃん専用の部屋があるのが理想ですが、上の子がいたり1LDKだったりで赤ちゃん専用部屋を用意するのは難しい場合は親と同じ寝室にするのがいいと思います。

ただし、お昼寝の際もその部屋で寝かせて、夜も親が一緒に添い寝するのではなくジーナ式スケジュールで一人で寝かせた後、親はそーっと同じ部屋で寝るようなイメージです。

赤ちゃんが寝る部屋の環境はジーナ式実践の上で重要です。室温管理や湿度管理などがきちんとできる部屋にしましょう。

2.一級遮光カーテン

お昼寝中や早朝も暗い環境をキープするために一級遮光カーテンを用意しましょう。

なるべく部屋が真っ暗になるようにカーテンの長さは窓の大きさぴったりではなく、かなり長めにすると漏れる光が少なくて暗くなります。

ニトリなんかで安くて遮光もバッチリな商品があるのでオススメです。

3.おくるみ

モロー反射によって目を覚ましてしまうのを防ぐためにおくるみを用意しましょう。

私は乾燥機かけてガンガン使えるエイデンアンドアネイのスワドルを使ってました。10枚くらい持ってます。

しっかり赤ちゃんを巻けて使いやすいものであればなんでもいいと思います。モロー反射対策用の専用の商品なんかもあるのでそれも良いかも。

寝返りし出すとモロー反射も減りますし、寝返りでおくるみ取れちゃうので、寝るときにはスリーパーの方が活躍すると思います。

出番は減りますが、寝るときに使わなくなっても、その後も授乳ケープ、日よけカバー、ブランケットとしては使えるのでいくつか持っていても損はしないです。

4.夜間授乳用の明かり

月齢が低いうちは夜間のお世話もありますが、赤ちゃんが覚醒してしまわないように最低限の明かりで対応できるようにしましょう。

おむつを替えることもあるのであまり暗すぎても不便です。明るさ調整が可能なスタンドライトなんかを用意しておくと便利です。

5.ベビーモニター

私の場合は赤ちゃんが寝ている部屋は少し泣いたらわかる距離(部屋の壁が薄いのかも?笑)にいつもいたのでベビーモニターは使わなかったですが、別室に寝かせることになるので心配な方はベビーモニターを用意しておくと安心だと思います。


番外編:ジーナ式への意識合わせ

最後に、事前時準備として一番大事なのが意識合わせです。

ジーナ式では赤ちゃんが泣いてもそのまま置いておく、というシーンがどうしても出てきます。

ジーナ式を実践したいと思っていても、同居している家族からの反対、赤ちゃんがかわいそうとか、すぐに抱っこして泣き止ませるべきといった意見を強く主張する人がいると全員にとってストレスになってしまうと思います。

最初に家族みんなにジーナ式とは何かを認識してもらい、どうしてジーナ式を実践したいのか(するべきなのか)といった、子育てに関する考え方を共有して意識を合わせておく必要があります。

ジーナ式は1日2日ですぐにうまく寝てくれるようになるわけではありません。根気強くスケジュールをこなすことを継続することが必要です。

置いたら寝てくれるようになると本当にラクですが、そこに行き着くまでは結構大変です。ジーナ式をやるぞと決めて実践を開始しても、泣いている赤ちゃんをどうしても抱っこしてあげたい気持ちになることは多いと思います。そういったストレスをぐっと我慢して家族みんなで支え合って進めていけるのベストです。

実際、今までいくつかのご家庭のジーナ式の相談を受けたことがあるのですが、比較的早めに軌道に乗るのは夫婦ともにジーナ式ガチ勢の方々です。どちらか一方が育休を取って主に赤ちゃんの育児をしていても、もう一方もジーナ式のスケジュールがしっかり頭に入っているようなケースです。

正直、ゆるーくやっていたら効果もゆるーいと思うので、本当に寝かしつけから解放されたければチーム一丸となって集中して取り組むことをおすすめします。

子供が産まれる前に一緒に本を読んでおくとかジーナ式のブログや記事を読んでこれからに備えて、もちろんジーナ式だけに限らずですが、子育ての方針についてしっかり合意形成することが大事です。


新生児期(生後4週間)

私は2人の子供がいてどちらもジーナ式実践していましたが、上の子の時は初めて赤ちゃんのお世話&出産のダメージにより、とてもジーナ式どころではなかったですね(笑)

産後は本当に大変。あちこち不調だしホルモンバランスも乱れるし、赤ちゃん生きてるか不安だし、無理してジーナ式のこと考える必要は無いと思います…

入院中は病院の予定があるのでそれに従う形で、あとは泣いたらいつでも母乳あげてました。たくさん吸わせることで母乳量も増えていくと思いますし、母乳が軌道に乗るまではスケジュールなんか気にせず、泣いたらあげるでいいんじゃないかと思います。

退院後、自宅での育児にも慣れてきて、自分も少し頭が回るようになってきたのでジーナ式始めようかなと思ったのが3週間後です。

一応夜19時以降は暗い部屋で過ごすようにするくらいで、徐々に始めて行った感じです。

二人目の時はもう赤ちゃんのお世話もこなれたもんです。

出産は無痛分娩の予定が麻酔が間に合わず自然分娩だったのですが、陣痛も短くて会陰切開もなく、後陣痛も少なかったので体力的にもメンタル的にもかなり余裕がありました。

2人目産後は3ヶ月で仕事復帰の予定だったので生まれたときからミルクにも慣れてもらえるように混合で育てました。

生後1ヶ月~

本格的にスケジュール通りの生活に寄せていけるようにしました。

やはりなかなか思うようにはならないですが、寝かせるときは抱っこしないで見守るだけにすることを徹底しました。

あんまり長時間泣いているとどうしてもおなかが空くようで、仕方なく少なめに授乳はします。子供の様子をよく観察して無理させすぎず、スケジュールにはなるべく近づいていくようにミルクの量や授乳時間を工夫します。

授乳のタイミングまで1時間くらいだったらちょっとかわいそうではありますが、抱っこやおもちゃで気を引いて時間になるまで粘るようにしました。(心折れて少し早めに授乳することもありましたが…)

夜はきっちりおくるみを巻いてモロー反射で起きないように、部屋の暗さ、温度もばっちりにして最適な環境を用意します。

とにかく毎日同じことを繰り返すのが大事なので、スケジュールを乱すのが嫌でスケジュールに影響がある時間帯ではあまりおでかけにも行かなかったです。

スケジュールが安定してくると外で明るい環境でも寝られるようになりました。

下は一人目の時ですね。


2人目は生後2週間から実践しているので、一カ月でそこそこ寝てくれるようになりました。上の子の世話もあるのでかなり助かりましたね。

スケジュールが安定すると夜も寝られるし、昼間はお昼寝時間が決まっているのでしっかり自分の時間や家事の時間も取れるので助かります。

この時期は赤ちゃん自体もそんなに重くないので抱っこ紐で移動しやすいですし、離乳食グッズの荷物もないので、おでかけするにも結構良い時期だと思います。

離乳食開始~

5~6ヶ月から離乳食が開始します。離乳食の時期って本当に大変ですよね。

ジーナ式でお昼寝や授乳の時間が決まっているとおなかが空く時間もはっきりしているので、離乳食は多少進めやすいんじゃないかと思います。

1人目離乳食期間と2人目つわりの時期が被ったときはしにそうでしたけど、寝かしつけも要らないし自分も決まった時間には昼寝できるぞ!という確信があるので何とか乗り越えられました。

2人目になったら離乳食大変だし多少遅くても問題ないだろうという楽観もありまして、6ヶ月から始めました。

慣れると雑になる典型です(笑)

一人目の時のスケジュールです。

▼離乳食開始


▼2回食

▼3回食

▼3回食(昼のミルクを無しにする)

▼3回食(卒乳)

▼3回食(保育園生活開始)


1歳半~

上の子は今2歳半くらいなんですが、1歳半くらいでベビーを卒業した後はベビーガード付の大人のベッドで一人で寝ていました。

19時になると自ら「バイバーイ!おやすみー!」といって自室で寝ていたので本当にラクだったんですけど、1歳9か月くらいから眠れないと部屋から出てくるようになってしまって、一人では寝なくなってしまったんですよね…無念!

体力もついてきたのか、2歳過ぎたころから昼寝すると夜19時にはとても寝なくなってしまいました。

平日、保育園ではお昼寝があるので、21時過ぎに寝かしつけして(時間になったら添い寝)していますが、最近は夜中に起きると(2日に一回くらい)毛布を持って私たちの寝室まで来るようになったので、もう全然一人で寝てません!!

休日は昼寝なしで遊びまくって19時には就寝します。(ただし寝るときは添い寝体制)

まあ抱っこで寝かしつけるような時期が一切なかったのはかなり助かったので良かったですが、ずっと一人で勝手に寝るのは難しいのかな…

ありがたいことに下の子は今1歳半ですが、まだベッドに置いたら一人で勝手に寝ます。

いつか2人寝かしつけしなきゃいけなくなるのか・・・とおびえてますが(笑)まあ泣いてる赤ちゃんの寝かしつけと言葉が通じる子供の寝かしつけはまた違いますよね。

ジーナ式には本当にお世話になりました。

最後に

ジーナ式は軌道に乗ってからは本当にラクなので私の知人にはよく勧めるのですが、最初の頃は生まれたばかりの泣いている我が子を抱かずに暗い部屋に置いておくというのにかなり親としては辛い気持ちになると思います。

自然界(?)だったら子供が泣きっぱなしで抱かずに置いておくなんて危険すぎるので本能的に抵抗を感じるのは当然です。

でも今の社会では仕事がある方であれば猶更、子供を産んだ後もずっとそばにいてあげられるわけじゃないですし、専業の方でも寝かしつけに体力やメンタルを削られずに済むというのは長期的に見てメリットがとても大きいと思います。

体調も機嫌もいい親がそばにいた方が子供にとっても良いことだと思います。

コツは2つ。

①子供を寝かす環境を完璧に整えておく。(部屋の環境やおむつも快適に、ベッドの周りに危険が無い状態、空腹やげっぷも解消しておく。)あとはただ抱っこしてほしくて泣いているだけの状態にしてあげてから、寝床において見守ります。

-暗さがいまいちだったので一級遮光カーテンに変えたら寝るようになった

-部屋の温度が暑すぎた(おくるみもあって意外と厚着だった)ため部屋を涼しく、厚着をやめたら寝るようになった

というのがよくありました。

そもそも初めての子育てだとわからないことだらけで不安だと思いますが、試行錯誤していくうちに、泣いてるけど時間がたてばそのまま寝る泣き方なのか、何か必要なAction(おなかが空いたとかげっぷとかおむつとか)を必死で伝えている泣き方なのかわかるようになると思います。

いつまでたっても寝ないときは何か寝る環境が整っていない可能性があります。部屋の温度調整、おむつ替え、授乳などやるべきことを確認しましょう。

ただし、授乳→入眠のクセが付くとジーナ式にはあまり良くないので、寝る直前におなかが空いてしまわないように、寝起きのミルクを増やすなど、なるべくスケジュール通りのタイミングでたくさん飲んでもらえるよう、それ以外のタイミングの授乳をなるべく減らすなどして調整していきましょう。

とにかく子供をよく観察して、授乳量や睡眠時間を調整する。

-スケジュールに書いてあるより30分早めに起こす(または30分遅く寝かす)ようにしたらうまくいった

-本に書いてあるよりたくさんミルクを飲ませたらうまくいった

などもよく聞きました。

①とも関連しますが、そもそもその時間は眠くないとかおなかが空いてないとかだと当然スケジュール通りにはいかないです。

なるべくスケジュールに寄せられるように授乳量や睡眠時間を調整しましょう。またジーナ式スケジュールが万人にぴったりと合うスケジュールとは限りません。

子供によって多少スケジュールがずれるのは当たり前なので、その子とってベストなスケジュールを考えて毎日継続することが大切です。

また、難しいのが、子供がどんどん成長していくので、昨日までうまくいっていたスケジュールもある日を境にうまくいかなくなるということがあります。

成長に伴って睡眠時間が減ったり、授乳量が増える(また離乳食の進みによっては授乳量が急に減る)のは当然なので、本の内容に囚われすぎずに子供をよく観察して柔軟に対応していきましょう。


2つのコツ、いうのは簡単ですが、実践するのは大変です。でもいつか置くだけで時間通り寝てくれる日がくるのを信じて継続していけると良いと思います。

また、ジーナ式を実践することの方がストレスになって体力もメンタルも削られるようなら、家族で相談して辞めてしまうのもまた一つの選択だと思います。

苦労せずに時間通り寝てくれるなら一番うれしいんですけどね…

なかなか簡単にいかないときどうするか、例えば「2週間やって効果が全く無ければ向いてないと判断して辞める」とか「ひとまず1週間辞めてみて、やっぱり続けたいと思ったら再開する」とか方針を決めるのがいいと思います。モヤモヤしながら続けるより、期限を決めるとそれまでは頑張ろうと思えますよね。

私はもし3人目が産まれることがあればまた実践したいと思っています。




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