さくらももこの雑誌『富士山』で際立つ“おいしさ”の表現
プロの編集者から見て、さくらももこの文章が放つ魅力のひとつに「食べ物がおいしそう」という点があると思っています。それが顕著にあらわれているのが、2000年に刊行された雑誌『富士山 第1号』。爆笑必至、記念すべき創刊号を振り返ってみます。
『富士山』はどんな雑誌?『富士山』は、さくらももこが編集長を務め、2002年までに全5号が刊行された新潮社のムック・シリーズ。国内外の旅先でのエピソードを中心に、『ちびまる子ちゃん』の描き下ろしやしょうもない夢の話、おすすめ本やCDの紹介な