和音に強くなる!① 【三和音】
これまでの音程、音階の勉強を踏まえて、今回からいよいよ「和音」に突入です!
個人的な考えですが、
この和音を勉強する時に、
同時進行でコードネームと数字付き低音を一緒に勉強してしまうと良いと思うのです。
和音こそ、音符で判断することだけでなく、「聴く」「鍵盤で弾く」を必ず一緒にやっていかないと、知識と実践との乖離が生まれやすく危険です。
ぜひ、ここでは一度勉強した人も新しい気持ちで、「実用的な和音のトレーニング」をしていきましょう!
和音とは
高さの違う音が2つ以上重なったものを和音と言います。
特にここでは三和音と七の和音について解説します。
どちらも3度ずつ積み重ねた和音であり、
この2種が、機能和声の音楽の中では基本となります。
以前、倍音の記事を書いた時に、倍音列からこの三和音、七の和音の原型が見られる、ということを書きました。覚えていますか?
(こちら⇒https://note.com/rie_matsui/n/nd4255bf0489c)
和音の構成音は、
3度ずつ積み重ねた状態で
一番低い音が根音(ルート)
次に第3音
その次に第5音
七の和音だともう一つ重なるので、最後は第7音
と呼びます。音階での呼び方と一緒ですね。
三和音
三和音の種類は4種類。セットで覚えましょう。
長三和音(Major Triad メジャートライアド):長3度+短3度
短三和音(Minor Triad マイナートライアド):短3度+長3度
減三和音(diminished Triad ディミニッシュトライアド):短3度+短3度
増三和音(Augmented Triad オーグメントトライアド):長3度+長3度
ここからきっと何べんもいうことになると思いますが、
和音の勉強は必ず鍵盤で弾いて響きを確かめていくことが習得の近道です。
ピアノやキーボードを用意しておきましょう。
さて、上の写真で4種類並べてみましたが、
みんなそれぞれちょっとずつ違って、ちょっとずつ似てる…と思いませんか?
もちろん、音程の幅を丸暗記するのも良いですが、相対的に似ているところを発見して、覚えやすいきっかけを作っておくことがとても大事です。
例えば、
・長三和音の第3音を半音下げると短三和音になる。
・短三和音の第5音を半音下げると減三和音になる。
・長三和音の第5音を半音上げると増三和音になる。
など。
もう一つ、ここでコードネームも一緒に覚えていきましょう。
コードネームは案外活用の場があるのです。それこそ、「増三和音」とか「短七の和音」とか覚えておくことよりもはるかに実用的です。
結局後で勉強することになり、二度手間になりますから、私はここで並行して覚えるのが良いと思います。
コードネームは、ルートの音名(英語)+和音の種類(英語)で書き表します。
上の写真の三和音は、C(ド)がルートなので、
・Cを根音とする長三和音⇒C (CⅯ)シーメジャー ※1
・Cを根音とする短三和音⇒Cm シーマイナー
・Cを根音とする減三和音⇒Cdim5シーディミシッシュファイブ ※2
・Cを根音とする増三和音⇒Caug (Caug5) シーオーグメント(ファイブ)
となります。
長、短、減、増、
メジャー、マイナー、ディミニッシュ、オーグメント
こちらもセットで丸暗記です!
※1 普通Ⅿは省略します。
※2 減三和音はあまり使いません。詳しくは次回に。
♪♪やってみよう♪♪
①下のような表を作って、音符を書き入れ、コードネームを書き入れ、オリジナルのコードネーム表を作りましょう。
異名同音(例えば♯Cと♭Dとか)のところは2種類書いてみましょう。
コードネームは五線のすぐ上の位置に書くのが普通です。
(わからなければ、その下に私がやったものを参考に)
超めんどくさそうです(^^;
時々生徒に宿題で出していたのですが、せっかくの機会なので、この度私もどのくらいめんどくさいものか体験してみましたよ。
以下、私がさっき作ったもの。↓
ストップウォッチで計ってみたら、音符もコードネームも全て書き終わるのに13分でした!!!
なんだ、全然楽勝ではないですか!
皆さんもめんどくさがらずにチャレンジしてみてくださいね。
② ①で作ったコード表の音符部分を隠して、コードネームだけ見て和音を弾く練習をしてみましょう。
➂ 誰かに①のコードからランダムに弾いてもらって、コードネームを答える「コードネーム聴音」をしてみましょう。
さあ、次回は七の和音です!
お楽しみに。
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なお、ある程度の知識がある方に向けて書いていますので、これじゃついていけない、という方は、ぜひ個別レッスンに!その人にあったレベルで解説します。(対面、オンラインどちらもあり)
レッスンご希望の方はrie3_e_mail@nethome.ne.jpまで。
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