見出し画像

【カコメンのみなさまへ】(略称)ヨコミチハッタツ会の開催経緯など

 横道誠著『発達障害の子の勉強・学校・心のケア』オンライン読書会(略してヨコミチハッタツ会)を開催するに至った経緯について、書いておきたいと思います。

 カコタムが大切にしていることに「子どもの”やりたい”をやる」があります。「私の”やりたい”もやりたい」ということで、読書会を開催してきましたが、今年は読書会をきっかけに、「推し会」も開催しました。
 ここで言う「推し会」とは、好きなものを好きな人が集まって好きに話す、という会です。読書会をきっかけに『チェンソーマン』『あなたの好きな短歌集』を好きになった私が、同志と思い切り話すために開催しました。「なんで私はこれが好きなのか」「同じ作品が好きだけど、彼・彼女と私は、ここが違ってここは似ている」などの驚きがありました。好きなものの熱量で楽しい気持ちとともに気づくことが出来て、なんだかそれがとてもいい気分だったので、子どもが好きなものの話をしているときは、その気分を思い出して聞くようにしています。

 今回のヨコミチハッタツ会は、読書会兼私の横道誠氏推し会でもあります。加えてもうひとつ、「発達障害」について知る/考えることは、カコタム活動に限らず、今の社会で生活するうえで必要と思っているので、その意味でもこういう企画をメンバーとやってみたいな、と思っていました。
 協力してくださったみなさま、ありがとうございます!

 ヨコミチハッタツ会の自分内企画会議で、こんなことしたいな、と思ってたことが2.5点ありました。
 1点目は、スライドを盛沢山にして、見てくれたメンバーに気になる検索ワードをひとつでも持ち帰って欲しい、ということ。2点目は、同じ本を読んだメンバーと話すのはどんな感じか知りたいということです。
 1点目は、当該本が読みやすくて最強だったのと、意欲旺盛な参加メンバーなので実現できたと思います。2点目は、そっちの方に着目するんだなあと思ったところもあったし、私も同じこと思った!と心があったまったところもあって、楽しい体験でした。
  残りの0.5点は、耳だけ参加の方がいたら面白いんじゃないかと思っていました。輪には入らないけど、見守るなりちょっと距離を置くなりの立ち位置で聞いてくれる人がいたら、より遠くまで届きそうな気がしましたが、それは今回出来なかったです。次回の課題、とするほどでもないけど、いちおうメモ。

 私の横道誠氏推しについては、参加していただいた方々の記憶にのみ残すとして、当該本についても少し。

発達障害があろうとなかろうと、子どもがおとなに「成長」していかなくてはなりませんが、その「成長」には多様性が認められるべきではないでしょうか。

2章 41ページ

 上記は私がこの本でいちばん心に残った一文で、私の内なる劣等感を緩めてくれ、自分の「成長」を見る目がずいぶんと貧しかったのではないかと振り返ることになりました。子どもがその子のペースで成長することを阻害するものを、なるべく取り除いてあげたいという気持ちでいますが、そういうのって、すべての大人の願いですよね。

 全体に調整が行き届いて読みやすい本だと思います。この本の読みやすさやバランス感覚は、東浩紀『弱いつながり』に似ているなという気が私にはしましたけども。サービス精神に似たものを感じたけど。なんとなく。私がどちらも好きだからかな。

 今回も私の「こんなことしたい」に応答があって嬉しいです。カコタムのいいところだなぁと思っています。