見出し画像

メンヘラなオレ

私の住んでいるところは高層のオフィスビルと商業施設がすぐ近くにあり、ランチを作る気力がないときは、その商業施設にあるフードコートでお昼を済ませることがあります。

今日も12:30ごろになって、お蕎麦でも食べてくるかと、ふら~っとフードコートを目指しました。

オフィス勤務の人や夏休みの家族連れでごった返していましたが、2人掛けのテーブルを見つけて座ったら、隣の4人掛けのテーブルに、会社員らしき男性2人と女性1人の3人組が座りました。

結構席が近かったので、その3人の会話がまる聞こえ。
聞いちゃいけない…と思っても、真横にいる男の子(推定20代前半)の話が全部入ってきます。

その彼は、最近彼女に振られた話を延々としていました。
詳しい内容は割愛しますが、「悔しくて情けなくて、ずっと泣いてたんだよね」とか「(彼女が)だらしなくて、何度も怒ったし、ケンカもしたけど、まだ吹っ切れてないんだよね」など、せつない想いを吐露していました。

その中の1人の女の子(こちらも推定20代前半)が「やっぱ泣いたんだ~、あははっ」と突っ込むと「そうなんだよー」と素直に返します。

蕎麦をすすりながら、今の若い子たちは素敵だなぁと。
ひとりうるうる、キュンキュンしてしまいました。

おばちゃん世代の私は、恋愛話で男友だちが泣いたなんてことをこんなに素直かつカジュアルに聞いたことなかったし(しかも他人にまる聞こえの状況下で)、こんなふうに自分のつらい状況や弱さをさらけ出せる関係も、やさしくていいなぁと。

当の男の子は「あぁ、オレもう胸がいっぱいで食えねぇや」といって、ラーメン+チャーハンセットのチャーハンを丸ごと、目の前に座っている女子に渡していました(隣の男性ではなく)。

もう一人いた、先輩らしき男性は「まあ、こういう経験は誰にでもあるしさ。今度俺が紹介してやる、飲みに行こう!」みたいなことを言って励ましてました(ここは今も昔も変わらないのね、と納得)。

「あ~、オレってやっぱメンヘラだわ!」
と肩を落とす男の子に、女の子が
「だよね、〇〇くんがメンヘラなのはもうわかってるよ~」と、あっけらかんと返すものの
「オレ、昔っからメンヘラの傾向あったからなぁ…」
とメンヘラの応酬。

隣の席の私がネット上でしか見たことのない「メンヘラ」という言葉を、いかにも自然に日常会話に織り交ぜているのが聞こえてきて、さらにプチ感激(笑)。おお、出た出たメンヘラ!

英会話とかの『使い方フレーズ』実践編を聞いたようでした。

ちなみにメンヘラとはメンタルヘルスの略だそうで、精神的に不安定だったり、落ち込みやすい、傷つきやすい人を表すネット用語だそう。

在宅ワークが増え、対面でのコミュニケーションはずいぶん減ったけれど、こうして若い人たちのリアルなやりとりを見て、あぁ、なんだかわからないけど、自分の若い頃とは何かが確かに変わってきているなぁと、改めて感じたのでした。

時代は変わっても、やっぱ女性はたくましいのね、と思ったり。

たまには外のランチも新鮮な気分になれてよかったわ~と、自己弁護的に自分に言ってみました。



多次元キネシオロジーやヒプノセラピーのセッションをしています。
お問い合わせや最新情報は、こちらからどうぞ☆

ID検索「@523vzgru」でも登録できます♪ 

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?