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ボランティアは〈まつり〉ではない

能登を中心とした地震で、被害に遭われた方、心よりお見舞い申し上げます。

ニュースを見ていると、大きな余震が続き、なかなか支援が難しい状況が続いている様です。

公共的な支援や民間ボランティア団体の支援が、徐々に動き出しています。
義援金もどんどん募集が始まっています。

確かに〈なんとかしたい〉〈役に立ちたい〉という気持は尊いものだと思います。

ただ、その気持を満たしたい為に、相手の気持や状況を考えずに行動するのは、返って相手を傷つけたり、困惑させたりする事もあります。

私は6年前に、住んでいる地域が西日本豪雨に遭い、その時に様々な支援やボランティア活動について、見聞きして来ました。
その経験をもとに、思う事を書き出していこうと思います。

⚪必要な支援を確認してから、現地に入る。
•(とりあえずこれだけ必要だろう)と適当に予測して持って行くと、物によっては、返って多すぎて不要になってしまう事もあります。
ちゃんと確認する事は大事だし、持って来た物は、責任を持って取り扱って下さい。
(というのは、西日本豪雨の時に、個人で支援物資を持って来たものの、どこに持って行けばわからず、道にダンボールを置いて帰る人達が続出し、支援に来た自衛隊の方々の支援の妨げになった事がありました。不要な物は必ず持ち帰って下さい)

⚪自分の身の回りの事や健康管理は、自分で責任を取る
・現地はてんてこまいです。自分の寝床や体調管理は自分でしないと、返って足手まといです。
・健康に自信がない人は他の方法で支援が出来るはずです。(義援金やふるさと納税で、その地域の物を購入するなど)
無理はやめましょう。

⚪とりあえず現地に行けば、手伝えると思って行くな

・これが1番厄介なのですが、現地からのニュースを見て、義援心にかられ、とりあえず現地に行こうとする人達が、時々います。
今後、支援が進むにつれ、有名人の方々が現地に入り、炊き出しや慰問に訪れる事もあるでしょう。
中には、それを目的にわざわざ現地に行く人もいたり、マスコミがよく入る地域のみに、ボランティアに行く人も実際います。
被害を受けた地域は、ニュースに取り上げられている地域のみではありません。
むしろ、取り上げられない地域が、支援を求めている場合が多いのです。
(西日本豪雨でも、マスコミが取り上げる地域と、そうでない地域での支援差は凄まじかったと聞いています。)

ボランティア活動は、まつりではありません。
あなたの気持を満たすものでもないし、存在や名前を売るための行為ではありません。
あなたが取る行動で、返って人に迷惑をかけたり、足手まといになってしまう事もあるのです。

冷静になって、あなた自身に何ができるかを考えて、行動してほしいと思います。

(生意気な事を)と、読んで思っている方もいらっしゃるかもしれません。
今回被害を受けた地域は、私が子供時代を過ごした想い出の地です。
福島で生まれ、新潟で育った私は、過去に過ごした場所が地震で大きな被害にあっているのは、正直とてもつらいのですが、私は健康に自信がないので、義援金や必要な物資支援等、出来る事をしていきます。

冷静で確実な支援をお願い致します。





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