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病院の約半数、公立病院は98%が赤字。診療報酬の引き下げは医療レベルの引き下げに?【ニュースから読み取る社会課題!リディラバジャーナル】

みなさん、こんにちは!リディラバジャーナルです。

日々流れてくるさまざまなニュース。一見、局所的で自分とはかかわりのないように見えるニュースも、その出来事をとりまく社会課題を知ると、見え方が大きく変わってくるはず

今週のテーマは「診療報酬の引き下げ」

本日取り上げるのは、20日に財務省の諮問機関が「診療報酬」を引き下げると意見書を出したことについて。

これに対し、日本医師会は「診療報酬を引き下げる余地は全くない」と反論しました。

診療報酬とは、病院などが提供する医療サービスに支払われる報酬のこと。

診療報酬を引き下げれば、国民の負担は軽減されますが、医療機関の収入も減ります

日本病院会らによる2019年の調査では約半数の病院が赤字

公立病院に限っては98%が赤字です(2017年の総務省による統計)。

医療コンサルタントや現場の医師らは、診療報酬についてこう語ります。

「最近では国が医療費の増加を問題視し、2年に一度行われる診療報酬改定の度に、病院経営が厳しくなっていく傾向があります」

「今の制度のもとで、病院が安定的に黒字経営を続けるのは無理があると思います。診療報酬はギリギリに設定され、小児科など特定の分野に関しては、採算性が合わないので撤退する民間病院も増えています。
国の財政が厳しいのはもちろん承知していますが、十分な報酬なく良質な医療を提供するのは、現場としても難しいです」

リディラバジャーナル 構造化特集「地域医療」
『病院の約半数が赤字 経営難の裏にある「制度」と「甘え」』

国民皆保険制度の開始以降、増大の一途をたどっている医療費。単純に診療報酬を引き下げれば解決する問題ではありません。

今週お届けするのは、構造化特集「地域医療」より、以下の2本です。

第2章「医療の財源問題」
「年間44兆円 増え続ける医療費は『高齢化』のせいなのか」

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第3章「病院の経営難」
「病院の約半数が赤字 経営難の裏にある『制度』と『甘え』」

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※このリンクから記事にアクセスすると、どなたでも11月30日(木)まで無料でお読みいただけます!

政治と医療現場だけの問題じゃない!
今、私たちに求められるのは……

イントロ記事は「超高齢化社会に必要な『撤退戦』」と題しました。

今、医療現場や政策だけでなく、私たち一人ひとりに変化が求められています。

ぜひ、全記事を通してお読みください!

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