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集え、社会課題に真剣に向き合いたい中高生! 【リディ部U-18】 プロジェクトマネージャーの想い

「社会課題をみんなのものに。」を掲げるリディラバ。
これまで、90校15,000名を超える中高生向けて社会課題の現場に触れるスタディツアーを実施してきました。
しかし、社会課題に興味関心のある中高生にワクワクする学びと出会いの場を、違う形でも提供したい!
そんな想いで、U-18は誕生しました。

リディ部U-18の詳細、ご応募はこちらから



はじめまして。
リディ部U-18プロジェクトマネージャーの丹下(たんげ)です。

リディ部U-18は、私自身が中高生だった時に「あったらいいな」と思っていたものでもあります。

すこしだけ、私のお話にお付き合いください。

丹下櫻子
リディラバ メディアコミュニティチーム
和歌山大学観光学部在学中

文部科学省主催の「トビタテ!留学JAPAN」事務局を含め、複数の長期インターンを経て、リディラバ入社。リディ部U-18のプロジェクトマネージャーを担当。山口県出身、高校時代はトビタテでニュージーランドへ留学後、地域の留学生を巻き込んで国際イベントの企画運営に奮闘。人と話すこと、新しいことがとにかくすき。

英語ペラペラに憧れた中学時代

私の出身地は、電車が1時間に1本くらいしか走らない地域です。隣に広島県と福岡県がありますが、中心部に行くには車で3時間はかかります。

私は、英語がだいすきな中学生でした。
中1の時の担任が、カナダ人のALTとスラスラ英語で話し、笑う様子に、強く憧れていました。その結果、文法や単語はいったんそっちのけに「ペラペラっぽい英語」を追求していました。例えば、先生の読み方で教科書を丸暗記し、つかえることなく話す ということに心血を注いでいました(笑)

教科書丸暗記は効果があったようで、初対面の人に「小さい頃から習っていたの?」と言っていただくくらいには、発音を褒められるようになりました。この時私は「英語ペラペラになれた!」と勘違いしていました。

自分の英語に自信がついてくると、もっと試したくなってきます。
そこで、私は日本にいらっしゃる外国人の方と話す機会を探すようになりました。「外国人 交流 方法」と検索しては、日本人と外国人の交流パーティーの記事を見ていました。

でもそれは全て、東京名古屋福岡など都市での開催で、山口県に住んでいた私にとってははるか遠くの話でした。山口県は当時も今もだいすきですが、地方の閉塞感のようなものを、この時はじめて感じました。


「14日あれば別人になれます」に惹かれた高校時代

高校生になると、私は閉塞感をより強くおぼえるようになりました。

部活で仲間外れにされたり、家庭内の事情が変わったり、背景はいろいろあります。中でも1番私にとって大きかったのは、進学先を検討するときに「私立に行くお金はないから国公立しか受けないでくれ。」と親に言われたことでした。

学校の友人たちが当たり前のように私立大学も視野に入れていた中「なんで私だけ選択肢が少ないんだろう」と悲しさや怒りの入り混じった思いでした。でも、この状況はどうしようもありません。

そんな時に、学校で「14日あれば、別人になれます」と書かれたポスターに出会いました。
それが、トビタテ!留学JAPANといって、「自分が立てた計画が合格すれば、期間も場所も自由な留学を無料でできるよう支援してくれる」プログラムでした。

当時の私にとって、この言葉はキラキラ輝いて見えて、迷わず応募しました。
「ニュージーランドの現地高校に3ヶ月間留学し、観光学を学ぶ」という計画でした。


「私にも、何かできるかもしれない」と考え始める高校時代後半

ニュージーランドでの生活は言わずもがな楽しかったです。この時のエピソードは数時間語れます(笑)

ニュージーランドでドイツ人の友人とハイキングに行った時の様子


留学から帰ってきた時の私の思いは1つでした。
「私が感じてきた閉塞感を感じている同世代は、他にもいるんじゃないか」という思いです。

トビタテには、奨学生が集まって受ける事前・事後研修があります。
そこで都会の高校の人と話した時に「地方はやっぱり機会や選択肢が少ないんだ」と確信を得ました。
都会には、トビタテ以外に留学支援のプログラムがあったり、高校生向けのインターンシップがあったりすると聞き、「知らない世界だ」と思ったのを鮮明に覚えています。

翻って、私の高校で数ヶ月単位の留学をする人はいなかったですし、大学進学のために学校と予備校を往復する日々を送っている人がほとんど。「進学はしたいけど、学部はどこに行きたいか分からなくて悩んでいる」という人も多かったです。

そこで、留学経験の発表会を開催しました。
通っていた高校にとどまらず、市内の中学校・小学校にまで行きました。市役所の職員さんに、「こんなことやりたいんです」と直談判して実現したものでした。

高校で発表会を開催した時の様子

そうすると、山口県内では少々目立ってきて、地域のNPOを運営する大人から「一緒に何かやらない?」と声をかけていただくようになりました。

そのNPOの大人たちと、山口県にいる外国人を集めてのイベントを開催するようになりました。中学時代に憧れていた交流イベントが、高校生になってから実現できたのでした。

交流イベントの司会をしている様子


また、外国の方と話していると、身近での困りごとがたくさんあることを知りました。

たとえば
「イスラム教徒だから、日本のレストランでは食べられるものが少ない」
「イスラム教徒だから、病院では同性の医師にかかりたいけど、女性の医師がどの病院にいるのかわからない」
「夫の仕事の都合で日本に来たけど、私は仕事もしていないから友達がいなくて孤独」など。

そして、学んでいくと、こういったひとりひとりの困りごとこそが「社会課題」なんだと知るようになりました。


私は、このような困りごとに気付ける人でありたい。
困りごとを解決できる人でありたい。

そう考えるようになり、
今は大学で移民の研究をしています。

そしてリディラバでは、
中高時代の私がほしかった場をつくっています。


私がリディ部U-18にこめる想い


中高時代の私は、「感じていた閉塞感」を誰かと共有したかったし、それをなんとかしたかった。また、気づき始めた身近な困りごとに対して、小さなところからでも解決に貢献したかったし、そのための知識がほしかった。


だから、リディ部U-18は
無料で、どこからでも参加できて、たくさん学べて、
少人数のゼミで自分の思いをしっかり話せる場にしました。


自分の思いや違和感に向き合う中で、
「もしかしたら、学ぶべきはAじゃなくてBという社会課題かもしれない」と方向転換したっていい。

明確な成果を出すことに固執しなくたっていい。

リディ部U-18はそんな風に、自由に学び、話せる。
自由だけれども、高め合える。そんな場にしたいと思っています。


これは実験です。
どんな場になるかは、私もわかりません。
でも、とてもワクワクしています。

いっしょに、自分、同世代、社会に、向き合ってみませんか。


最後まで読んでくださったみなさんとお会いできることを楽しみにしています!


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