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バイク⇒スクーターにしてみて

GTS300に傾いた心はそのままに、他にも気になるバイクはないかなー?と数日考えていた。

GTSにするなら新車で、と思っていたので概算で予算100万円ということになる。その金額があれば、まずまずの中古車にも手が届くはずだ。僕の相場感覚だと、60万くらいあればZZ-R1100クラスの悪くない中古車が買えるのではないか?
と思ったのだが、そんなのはもはや20年前の感覚で、コロナ禍を経た今となっては「こんなバイクで?」と思うようなバイクにも立派なプライスが付いている。

正直なところ、迷う余地はまったくなかった。今の僕は来歴が分からない中古バイクに100万円近い金額を投じられない。それに何より、今回の買い替えはバイクを弄る時間を減らすことが重要なコンセプトなのだ。素直にGTS300を契約した。

数週間後に白いGTSが我が家にやって来た。
「おー」と、思った。なんだか良くわからないけど「おー」だった。嬉しさと緊張だろうか。傍に立つと新車はそれとわかる匂いを発していた。素晴らしい。


GTS300の気に入った所を書いておこうと思う。

1.まず、ウインカーがボディに内蔵されている。ボディーラインに収まっているのでとってもスマート。一般的なバイクのようにニョキっと横に出ていない。かつてZZ-R1100に乗っていたことがあって、これもまたカウルに収まったウインカーがお気に入りだった。そういうのが好きなんだな、単純に。

2.フロントサスがテレスコじゃない。飛行機の脚を思わせるような機構でカッコいい。
ただ、絶対性能が高い訳ではない。沈み込みの始めに少し抵抗があるのか、極低速でブレーキを引きずっている時には路面の小さな凹凸を拾いやすい気がする。リンクになっているので、そのレバー比によってコツコツとした感触を感じるものかもしれない。でも、とにかく見た目が好きだし、テレスコによくあるインナーフォークの錆び、という心配がない。サス本体は普通のバイクのリヤサスと同じ構成のバネとダンパーが一体になったものが付いている。これの社外品もそんなに高くない。ヨシ。

3.初めてスクーターを所有して、一番感激したのは駆動のギヤ比の変わり方。正確にはギヤでなくプーリーだけど、車速が載れば載るほどギヤ比がロングになる。だからアクセル開度に対して車速が伸びて行くように感じる。MT車ではどのギヤでもエンジン回転数と車速は正しく比例関係にあって、伸びを感じるとすればバルブ機構や過給機によってエンジンそのものが2次曲線的に出力することで感じられると思う。
スクーターはエンジン回転(車速)の上昇に対してギヤ比が勝手にロングになっていく仕組みのおかげで、アクセル開度以上にスピードが伸びる。人間で例えると、走るピッチはそれほど変わらないのに歩幅がどんどん大きくなっていく感じだ。それによって上に書いたようなエンジンが2次曲線的に出力していると錯覚するような加速をする。
もちろん排気量や車重によりけりで、全てのスクーターに当てはまることでは無いのかもしれないけど。GTS300の場合には車重の軽さに対して排気量に余裕があることで、この特徴を感じやすいのかもしれない。ATのせいで飽きたり、つまらないということは今のところなさそう。

最近は忙しくて、まだあまり長い距離を走れていない。久々に休日だと思うと雨だったりするし、晴れると暑すぎる。梅雨が明けたらひとまず山梨か福島に行きたいと思っている。

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