嘘つき 23.11.22

本日が最終出勤日でした。
やはり仲良くなった人たちと離れるのはほんと寂しいし辛いです。
職場で仲良くなった人はプライベートでは疎遠になってしまうものですし。
一通りご挨拶はできたけど、さみしいな、本当に。

そして上司ですが、最後まで本当によく分からない人でした。
多分全然本音は言ってないし、本音がだだ洩れている瞬間はあれどそれを必死に隠している感じだったし、最後なんだし何か言えば良いじゃないと思うんですが、平静を装ったまんまお別れしましたね。
私が悪かったのかなあと思ったりもしますが、まあ実際そうなのかもしれませんが、あんな仕打ちを受けるような覚えがないし、それに対して一度もごめんの一言もなかったし、本当にわけが分からないです。
軽い会話で調子を合わせるのは職人技の域でしたが、私クラスになると作ってるなーと分かるわけですよ。また本音言ってない、嘘ついてると。
だからかな…だから会話もままならなかったのかな。
だから私が悪いとか相手が悪いとかではなく、ただただ、相性が悪かったんだろうな、と思っています。上司には気の毒な事しちゃったなと思っています。

最初のころはかわいかったですよ。
今思うと作ってたところもあったと思うんですが、隠しきれてない瞬間もあって、あっこれは本音だなと分かる時があったんです。
照れ隠しも完璧で、というか完璧な無表情になるので逆に照れてると分かるという。

でも一度だけ、あれは本当の本音だったのかなと思える会話がありました。
パワハラ上司ともめて、上司ともぎくしゃくしてた時、咳払いして「さあやるぞ」みたいに話しかけてきた時でした。
そこがまず不自然だったんですが、私が「大丈夫ですか」と聞いたとき、ぽつりぽつりと本当は機械は得意じゃないとか、出勤時間の事などをつぶやくようにもらしていました。その時の私は誤魔化されているような気がして、話を切ってほかの仕事に回ってしまったんですが、あの話こそ真面目に聞いてあげるべきだったのかもしれないと、今になって思うのです。
私が大丈夫ですか、と聞いたのは主に人間関係のことで、パワハラ上司は単純で直情的な人だったのでそれの扱いに困ってないかという意味だったのですが、おそらく上司的にはそういうのは日常茶飯事で、本気で大したこととは思ってなかったんだろうなと。機械の操作とか、出勤時間なんかの方がストレスだったのかなと。

私は上司のことが好きでしたよ。
男性としてというより、もはや人として愛おしくもありました。
この人の、何か大きく欠けているものを、埋めてあげられないだろうかと。
まあ無理でしたけどね。
幸せになってほしかったけど、あの人が抱えているものはきっと私などにはどうしようもないもので、大きなお節介だったのだろうと思います。
理解はしてほしかったけど、見透かされたくはなかったのだろうと。
私は上司を変えようとしているつもりはなかったけど、変わってほしいと願ってしまっていたのかなと。

上司が私のことをどう思っていたのかは本当にわかりません。
最初こそストレートに無邪気に好意を示してくれていましたが、だんだんそれがなくなり、扱いがぞんざいになり軽く見られていると思える事も多くなり、辞めると告げたときの反応も、仕事に困るからだけかもしれないし、もっと多くの思いがあったのかもしれないし。

たぶん、何か奇跡でも起こらない限り、上司とはこれっきりだと思います。
でも奇跡が起こりそうな気もしています。
なんにせよ私はもうどっちでもいいので、上司も私も心穏やかに過ごせることを祈っています。
これをもって、上司のことを考えるのはやめにして、自分のあるべき姿に戻り、自分の仕事を再開します。

お付き合いくださった方、本当にありがとうございました。
やめるといいつつまたぐるぐる考えてしまうそうなくらい私の人生でインパクトのある出会いだったので、多分また何か書きますが、その節はまたお付き合いくださると幸いです。

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