腰椎椎間板ヘルニア後方摘出術体験記

お久しぶりです

前回の記事の後、昨年中に母が亡くなり一人息子としていろんなことで動いていたので
かなり忙しい日々を送っていました
今やっと少し落ち着いて余裕が出てきた感じです
率直に言うと全部僕一人でやってたもので当然休みなんてあるはずもなく
当たり前のように体を壊しました
父は全然力になってくれなかったので

きっかけから発症まで

まず、僕もともと腰痛持ちだったんです
というのも、25歳の頃にギックリ腰やってから慢性腰痛みたいになっていて
動けなくなる時がありました
まぁ結果ただの腰痛ではなかったわけですが
で、これはリハの先生に聞いて後から知った話なんですけどヘルニアの予兆?のようなものはそれ以降出てたんですよね
坂のぼったり長距離を歩いたりすると左足の指が一日くらい思うように動かなくなる。だいたい26歳の頃くらいからかな?
自分では大した事ないだろうと思っていたんですけど、もうこの時点でヘルニアは進行していたらしいです
で、母が亡くなって四十九日経つ前くらいに、重い物持った時に腰に違和感がありました
その数日後、自宅にいる時に腰に想像し難い激痛が走り
直後に腰から左足のつま先にかけて痺れが発生
誇張なしで悲鳴あげたレベル、一言目に地獄?二言目に絶望?
名前の如くhell nearって感じでした

発症後の対応

激痛と痺れが現れてからはその場から一歩も動けなくなりました
正直言うと孤独死を覚悟した
本当は指の動きに違和感が現れた時点で病院に行くべきだったんでしょうけど
普段から病院に行くのを避けていたんですよね
そんな僕が「これはさすがにやべえ」ってなって這いつくばって移動してスマホを取りに行って
なんとかして誰かに助けを求めようとした結果辿り着いたのがファストドクターでした

簡単に言うと家まで医者が来て症状見てくれて薬とか出してくれるサービス
アプリ入れて登録して往診の依頼をしたら電話がかかってきたので症状を説明
家に入れるかと聞かれたのでなんとかして鍵開けますと言うと医師に確認のち折り返しの連絡をするとのこと
這いつくばって鍵開けにいって横になってたら折り返しの電話が
「神経症を合併しているので救急外来に繋いでください」
いくらなんでも大袈裟すぎると思ったのと
一瞬医師にすら見放されたかのように思えて絶望感
でも念の為と#7119に電話をかけそれまでの経緯と救急車を呼ぶべきかどうかを相談したところ
食い気味に「今すぐに呼んでください」と言われたので
「あぁ、今僕そんなにやばいんだ」と思いやむを得ず救急車を呼ぶことに
搬送先の病院でレントゲンを撮影したが何もなく
「座薬いれて2日分の薬出しておくのでタクシー呼びますから今日は帰ってください、帰れないなら入院になります」
と夜間だったこともあってか塩対応
座薬が効いてきたこともあってふざけるなと思いながらタクシーで送られ痛みに耐えながら帰宅
処方されたロキソプロフェン(ロキソニンのゾロ薬)とレバミピド(ムコスタのゾロ薬)を飲みながら一日過ごすも全く変わらない
とにかく誰か助けてくれと望み薄で再度ファストドクターに往診依頼し一連の流れと状況を説明したところ今度は往診してもらえることになりました
家に医師が来て追加でリリカとトラムセットを5日分処方 これがものすごく効いて歩けるようになりました
動けない時に先生が薬を持ってきてくれるっていうのはとてもありがたいし とにかく誰か来てくれるっていう安心感がすごい
ファストドクターのアプリは使う予定なくてもとりあえずいれとけ、っておすすめできます
特に一人暮らしの方は万が一の際になんとかなるかもしれないので
ライフライン(本来の意味)を少しでも多く用意しておくのは大事ですよ!
アプリDL用のリンク貼っておきます

iOS用リンク

AndroidOS用リンク

総合病院への紹介と手術に至るまで

いくら先生が持ってきた薬で動けるようになったとは言え、歩行困難があり足引きずって動く感じだし薬も有限
往診も料金が高いしまた処方してもらうためにも薬があるうちに次の手を打たねば、と近所の整形外科に行くことを決意
整形外科に行き、症状を説明し診てもらった先生が
「うちじゃどうしようもない、紹介状書くから総合病院行って」
絶望したよね
総合病院=症状やばいやつが行かされる病院ってイメージがあったので
帰宅後すぐ紹介先の総合病院に電話し翌日に予約を取りました
そこで僕の主治医で執刀医になった先生がパッと見僕と同じくらいの年齢の若い女医さんでした
まぁ、本当はこういうこと言っちゃいけないんだろうけど
最初はものすごく不安でした
やっぱり外科医って男性のイメージがあるし、信用して自分の体と命を預けるわけだからできればベテランの先生に担当してほしい
とても失礼な考えかもしれんし差別的だって思われるかもしれんけど、思ってしまったものはしょうがない。それ言われたところで人の思考や感情まではコントロールできない
結果としてその女医さんは知識もありすごく腕のいい先生で、人柄もよかったので「この先生が主治医で本当によかった」って思ってます
初診で先生に「詳しく知りたい、MRIを撮りたいけどうちではすぐに無理だから」とMRI専門でやってる機関への紹介状を書いてもらい、その日予約が取れるとのことで診察終わりにその足で向かうことに
そこで画像診断の結果をCD-Rに焼いてもらい、再診の時にそれを自分に渡してほしいとのことでその後に再診予約をし、次の診察で症状緩和のために神経根ブロック注射をするとのこと
まぁ、再診は翌週だし、結果も気になってしまったのでMRI後にCD-Rの中身見てしまいました
素人目でもがっつりわかるほどのヘルニアでした
再診の時にCD-Rを渡し、改めて先生から「ヘルニアです。結構でっかいヘルニア」
その診察の1~2時間後ぐらいに神経根ブロック実施とのことで、先に再診予約
で、神経根ブロックの時に主治医の先生が緊急のオペが入ったとのことで
代わりにベテランのおじさん先生がやることに(直前までこの先生が執刀すると思ってた)
で、この神経根ブロックなんですがどういうのかというと
最初に皮下麻酔をして、痛みの原因付近めがけて針をぐりぐりってやります
で、そのぐりぐりで痛いところにぶちあたったらそれを先生に教えます
そうしたら造影剤を投与してその後に神経根に麻酔を注入で症状を取る
要するにかなりの痛みを伴う処置なわけです
これで痛みが改善したら手術はいらない、そうじゃなきゃ手術
大雑把な説明ですがこんな感じです
このぐりぐりの時点で僕は寒気と吐き気がしてきたので先生に「吐き気がします」という
先生焦る。看護師と話してて徐脈がなんだの麻酔のアレルギーかもだの言ってるけどもうこの時点で半分意識ない
気づいたら安静室のベッドの上
意識がはっきりしてきた頃に先生がきて「採血で気持ち悪くなったことはあるか」と聞かれる
「昔献血で2回連続VVRってのになって二度と献血できなくなりました」と言うと迷走神経反射だと言われる
つまり僕は体質的に神経根ブロックができないわけです
そこでは一旦帰らされ、また次の再診の時に主治医の先生
「手術しましょう。全身麻酔でやります。最低2週間は入院してもらいます」

手術後、現在に至るまで

で、いざ入院になりました
正直手術への恐怖とかはあんまなかったです
それよりもヘルニア発症の激痛と次またいつなるかっていうのに怯えながら過ごすほうがよっぽど怖いってレベル
一生もんのトラウマ植え付けられました
それに比べたら根治療法してもらえるのがむしろ嬉しかったくらいです
強いて言えば手術後に麻酔切れて背中がバカ痛い
そりゃそうだ切開したんだもの
摘出したヘルニアも記念に貰ってきました

カニカマみたい

手術終わった後は術後せん妄みたいになってました
記憶に残ってるのは叫んだり看護師に暴言吐いたり「お前チェンジで!」って意味不明なこと言ってた気がするw
痛ああああい!もうやだあああああ!って泣いたりドレーン抜け!点滴抜け!って文句も言ってたなぁ・・・w
あと本当は術後当日はベッド上安静、翌日車椅子、翌々日歩行器からのリハビリって予定だったんですけど
翌日から止めに来る看護師全員敵だと認識して痛みに耐えながら自力で歩いてました
やべーやつだと思われたのか日勤の看護師が3人ついてた日もありました
今自分で思い出しても意味わからなさすぎて面白い
で、実際手術終わってどうなのかというと
まだ腰は痛いです、でもこれは多分手術の疼痛でヘルニア由来のものではない、痛みが完全に消えなきゃなんとも
左足の痺れはあります、これはリハビリの先生曰く長い目で見ろとのこと
筋力低下が見られるので意識して左足を鍛えたり自主的にトレーニングしろと
なので今はウォーキングとかして健康に気を遣ってます
足引きずって歩くようなことはもうないです

なのでここ数ヶ月は母の死とか含めて今までで一番どん底というかクソみたいな人生送ってました
冒頭にも書いたとおり今は少しずつ余裕出てきたので今まで以上に落ちることはもうないでしょう
ないと信じたい
今後何があっても多少のことでは動じなくなるくらいにはタフになれました
4月中にもう一度なんかしらの記事書くと思います、内容も決まってます
まだ書けるかはわからない、わりとポジティブなことのつもり
辛いことばっかあったんで少しくらいは自分を褒めてもいいだろう
じゃあまたいつか
次は明るい話題持ってきます!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?