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私がワークショップと出会い、虜になった経緯の話

「one team , one dialogue」というマガジンをつくって、記事を書き始めて4本目です。このマガジンはどんなマガジンにしたいのだろうとずっと向き合ってきました。
今思うことはとてもシンプルで「学ぶこと、人に伝えること、分かち合うことをもっと楽しめる人が増えて、一緒に楽しめたらいいな」という応え。

最強の経験学習」という本の中で、こんなエピソードがあります。(以下、書籍より一部編集し抜粋させていただきました)

シェリルは、会社の新入歓迎会に参加して、とある女性に声をかけ、自己紹介で話がはずんだ後、こう言いました。

「あなたのドレス、素敵ね!どこで買ったの?」

女性はにっこり笑って

「ありがとうございます」

と言い、それからしばらく2人の会話はとても弾みました。
夜、家に帰ったシェリルは夫にその話をしました。彼女が着ていたドレスのこと、そのドレスが今週末のパーティーにぴったりだと思うということ。
すると夫はこう言いました。

「その女性、名前はなんていうの?で、ドレスはいくらだっけ?」

シェリルはふと、女性の名前を覚えていないことに気づきました。

「ほら、私って名前を覚えるのが苦手だから」「ああ、知ってるよ」

と夫は笑いました。

シェリルはこの会話から
●ドレスが素敵だと気がついたこと
●それを相手に伝え、そこから初対面の2人の会話がはずんだ
という成功体験を踏んだはずです。しかし、同じように「自分は人の名前を覚えられない」ということも学びとってしまったのです。
彼女の夫の一言は、意図的ではなかったとしても、彼女の固定観念を強めてしまう言葉であったと本書では伝えています。

私はこのエピソードの中に、私が解決したい問題が存在しているように思います。

●自分の経験をフラットに見つめ、自分のスキルに気付く大切さ(シェリル側)
●人の個性を見つけて引き出す対話の大切さ(夫側)

人は、他者との対話やその人生観に触れながら「自分」という存在を育んでいきます。だからこそ、他者とのコミュニケーションにおいて、その人の魅力を引き出す問いや非言語コミュニケーションを用いることで、人の個性が輝き始めると思うのです。
それと同時に、自分自身の経験から正当に学び、自分のスキルにしていくことができると思います。
そして、その見つけた個性を輝かせるためのチーム運営をすることで、社会にいいエネルギーが溢れると信じています。

さて、このマガジンの定義を「学び、伝え、分かち合うをもっと楽しもう」に再定義して、改めて綴っていきたいと思います。

今日は「学びを楽しく」という観点から「ワークショップ」というものについて。

私が「ワークショップ」というものに興味を持った原体験は、現在働いているシェアオフィスでのワークショップデザイナーとの出会いでした。
シェアオフィスの中でランチ会を行った際に、遊び心満載のカードを使って、コミュニケーションを楽しく促すきっかけづくりをしてくれました。カードの使い方もさることながら、その進行の仕方や中に潜む問いによって、日頃の生活では見えなかったメンバーの一面を垣間見て、とても感動しました。
こんなに人がニコニコとする瞬間を引き出し、アイディアが活性化されるワークショップというものの存在の虜になりました。

それから、ワークショップデザインについて調べ、東京の青山学院で行っていた「ワークショップデザイナー育成プログラム(=以下、WSD)」というプログラムを3ヶ月間受講するに至りました。
その場には実にたくさんのメンバーが受講していたし、これまでの卒業生の人数も多いので、様々な視点でワークショップが再編集されて世の中で表現されていくことが、とても嬉しく思います。その中で私は、「自明性」というキーワードにピンときました。

WSDでの一番最初の講義で出現した「自明性」というキーワード。ここでいう自明性とは、他者とのコミュニケーションの中で自分の中での当たり前のことです。私はこのWSDのプログラムの中で、「心から楽しい!」と思える経験の中で、自明性に気づいていきワークショップというものは手法ではあるものの、その過程にコミュニケーションの中に潜むいろんな課題を解決しうるのではないかと思ったのです。

今回の記事では、私がワークショップというものにいかに出会い、何に楽しさを見出したのかについて書きました。ワークショップを含めて、このマガジンでは、「学び、伝え、分かち合うをもっと楽しもう」をコンセプトに様々な切り口で楽しさを伝えてみたいと思います。

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