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創作小説

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リコテキが書いた小説のまとめ。不思議、心理的なホラーのおはなし。
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2020年8月の記事一覧

[小説]可哀想なチューリップ

チューリップが枯れていたので、わたしは、そのチューリップに言いました。

「枯れてしまって、可哀想。あなたは、可哀想なチューリップだね」

すると、チューリップは言いました。

「私は枯れているけれど、可哀想ではないですよ」

チューリップが強がっているので、わたしは慰めました。

「無理をしなくていいわ。本当は、枯れてしまってツラいんでしょう。チューリップさんの気持ち、わたしには、痛いほど分かる

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[小説]殺しとこ

「ねぇ、心ってどこにあると思う?」

心?えっ?
うーん、心臓かな?

「わたしはね、
心はみっつあると思っているの」

みっつ?

「ひとつは、そう、心臓。
感情は、心臓に支配されてるの。
だから緊張すればドキドキしたり
苦しくなるの」

そうだねー。幸せな時は
胸のあたりがほわほわ~って
するもんね。

「ひとつは脳。
思考はここ。表面心理はここ。
わたしの心を、言葉に変換して
外の世界へ送り

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[小説]坂の上の白い蛇

学校を出て、歩道橋を越え、降りたとこから三つ目の角を曲がり、そのまま歩いた半ばあたりの左てに、小さな脇道がある。その脇道は大通りから外れているものの、近道になっており利用する人は多い。

「でもナベちゃん。気をつけなくちゃね。あの道は、たまに坂道になるんだ」

とマッキーが言ったので、ナベちゃんは返事をした。

「まさか、マッキー。あそこは平らな道さ。」

「本当だよナベちゃん。」

「どういうこ

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