コーチングビジネスを考えるあまりにクライアントの存在がぽっかり抜ける危惧
私はコーチングのオンラインスクールに通っている。
そのスクールの受講生、卒業生の有志が集まってコーチングを行うイベントに参加している。参加者の多くはスクールを卒業した人たちなので、もう何年もコーチングを学び、実践している人ばかりだ。
先日もそのイベントがあって参加した。
その日、初めて参加するAさんという人がいた。Aさんは、コーチングを学び始めてまだ半年ということだった。
私はAさんとペアを組み、互いにコーチングを行った。
Aさんは、参加者全員で意見交換をする時間も積極的に質問し、話していた。
そのイベントが終わったあと、私はAさんに関する違和感が残った。
Aさんは意見交換の時間、こんな質問をしていた。
「(今後のビジネスを)コーチングだけで進めていくのか、コーチングと専門性を掛け合わせていくのか、皆はどちらがよいなど、お考えはありますか」
また、私とのコーチングでは「ハウツー」という言葉をよく使っていた。
Aさんはビジネスや手法について多くの言葉を発していたけれど、コーチングをするクライアントの匂いが何もしなかった。感じた違和感はそれだった。
コーチングで稼いでいくことは大変なことだと感じているので、Aさんの気持ちはよくわかる。ただ、コーチングの中心にはクライアントがいて、誰に向けてどうしていきたいか、という思いが見えない状態でビジネスを考えることは危険なことだと感じた。
Aさんの姿は私自身の姿でもあった。
私はコーチングでどうやって稼いでいけばよいのだろうと考えている。そしてそのときにクライアントの存在が抜けているかもしれない。
私自身の戒めとしたい。
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