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「花の枯らし方」 出演者インタビューvol.2

みなさま、お世話になっております。創作ユニット「りこりた」の海牛です。
今回はりこりた1st『花の枯らし方』の出演者のうち、くまがいみさきさん、嶋貫綾香さん、瀬川鮎さんにお話を伺いました。
ぜひご覧いただけますと幸いです。

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水井美緒 役 くまがいみさき(三桜OG劇団ブルーマー)
水井美緒役のくまがいみさきと申します。仙台三桜高校の演劇部から演劇を始めて、宮城教育大学演劇部、仙台シアターラボさんの研修生を経て、今は三桜OG劇団ブルーマーという劇団を作って活動しております。就職とコロナ禍のため4年ほど演劇から離れていたのですが、去年から少しずつ活動を増やしているところです。客演も脚本がある舞台作りもあまり経験なくドキドキですが、精一杯やらせていただきますのでよろしくお願いいたします!
好きな花はやっぱり桜です。三桜OG、の名前にも入っているので!
嶋)稽古場にいると場がパッと明るくなります。
瀬)演じている時の脱力感が好きです。良い具合に力が抜けているというか。話していてもなんとなく物腰柔らかいなと感じます。

稽古中のくまがいさん

栩木未希 役 嶋貫綾香(劇団うさぎ112kg)
劇団うさぎ112kg に所属しています、くのき役の嶋貫です。好きな花はガーベラです。
く)嶋貫さんは大学の先輩なので周りの皆さんより少し前から存じているのですが、嶋貫さんとご一緒したくて今回の参加を決断したくらい憧れと尊敬です。ラブ!
瀬)どこかお姉さんみのある人だなあと感じます。しっかりしてる、という雰囲気ではないんですが……なんでだろう。

稽古中の嶋貫さん

田井中淳 役 瀬川鮎
瀬川鮎です。東北大学学友会演劇部のOBです。今年度の秋に大学を卒業しまして、それから2年間は働かずに演劇に没頭するつもりでいます。先日のとうほく学生演劇祭では劇団ダダの作・演を務めました。大賞を頂いたので3月に全国学生演劇祭があります。どうぞよろしくお願いいたします。好きな花はミモザです。黄色のわたわたが可愛いです。
く)瀬川くんはこのりこりたの稽古で初めましてだったのですが、少しずつ打ち解けてくれている気がして嬉しいです!公演終わりまでにふざけ合って笑えるようになるのが目標です。
嶋)稽古前の準備を誰よりも真剣にしています。

稽古中の瀬川さん

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-出演を決めたきっかけ、理由を教えてください。
嶋)事前に脚本読ませていただいたりはしてて、名塚さんから誘われて。演劇ができたら楽しいかなと思って参加しました。コロナ禍になって、観に行ったりは出来ても、この2、3年は自分がやるってことはなくて。受けるだけ受けて、自分が表現する場も必要かもしれないなって、なんか思ったのかも。
く)メンバーの菊地さんとは大学時代に共演していて知り合いだったんですけど、客演の人探してるって連絡をいただいて。その時に嶋貫さんも一緒だよって言われて。嶋貫さんと同じ舞台に立つことがこれまでなかったんで、ご一緒したいなと思って参加しました。共演できて嬉しいし、楽しいです。それと就職して4年ぐらい演劇から離れてたので、今演劇で活動してる人と関わりができるのはいいなあって。
嶋)くまこ(※くまがいさん)と共演してみたいなっていうのは私も前からあって。誘う話が出た時に行け!って笑。共演できて良かった。
瀬)自分は東北大演劇部だったんですけど、大学を卒業して部活も卒業しちゃったので自分でやるしかないなってなって。そのときにちょうど名塚さんから声をかけていただいて。それと自分以外の人たちはどういうモチベーションで演劇に参加して、演劇をやることで何を達成しようとしているんだろうということがちょっと気になってて、それを知りたかったっていうのが結構、大きいですね。
く)鮎くんのいう、他の人がどういう取り組み方をしてるのか知りたいみたいなの、確かにあるなあ。

-今回皆さん初共演ということで、共演してみた印象を教えてください。
瀬)くまがいさんに関しては演技に脱力感があって好きですね。脱力担当。嶋貫さんはお姉さんみがあるんですけど、でもお姉さん100%じゃない気がしていて、最近それがちょっと面白いなって。
嶋)私は両方の演技見たことあって、最初から上手だなと思ってた。稽古の様子を見てて、くまこはそうやって作るのかとか、瀬川くん誰よりも真面目に発声してるとか、取り組み方みたいなのを知って、今は尊敬をしている。
く)お二人の演劇への向き合い方みたいなのを知れてすごく面白いなと思ってます。お二人が稽古で名塚さんと役について話している時に、「分かりました、変えてみます」とか「ああ、なるほど、そっちね」みたいな会話をされていて、役の作り方とかにも自分との違いを感じて、面白いです。
-皆さんはどういうふうに役づくりされているんですか。
瀬)どういう目的でそこに立っているのかとか、目の前のこの人にどうして欲しいと思っているとか、そういう欲求みたいなものを場ごとに、なるべく簡潔な言葉で書き留めておくっていうのを最近やるようになりましたね。場所とか環境によって、その目的をどうやって表現しようかみたいな、目的だけを意識してることが多いですね。
嶋)そういえば、鉛筆でいっぱい書いてるもんね。
瀬)そうですね、鉛筆でめちゃめちゃ書いてます。だから読み方みたいなものを意識したことが全くない。逆に言うと、読み方の指摘をされると僕、何も言えなくなっちゃうときがあります。例えばここは声を大きくしてとか音声みたいな話をされると、もうお手上げ感ありますね。
く)それ言っちゃうな、もうちょっと高めでとか。気持ち良いところがもうちょっと低いんだよな、みたいな。
瀬)逆に演出としゃべってなんか合わないなって時は、自分の目的が演出の思っていることとちょっとズレてるのかもなって考える。なんか違うなと思ったら変えてみるようにしてますね。
く)私はいつもこうみたいなのってなくて。あんまり脚本がある芝居をやったことがなくて。でも、家族構成とか交友関係とか、好きなものとか嫌いなものとか、これまでのなんとなくの人生の感じとか居た場所とか休みの日の過ごし方とか、そういうのを考えるかもしれない。自分たちの劇団でやるときは、お互いにそれを決めあった上で、みんなで旅行に行ったという設定にしたら、旅行に向かってる電車の中のシーンをエチュードしてみたりして、共通の記憶を作るみたいなのをやってます。お互いに捏造記憶を作って役作りしてるかもしれないです。
嶋)劇団主宰してる2人の話聞けるの面白いね。私はひたすら人物の想像から入ることが多いって最近気づいた。その子が普段どんな服着てるかなとか、日常生活でどんな化粧をしてどんな髪型をして、人と会話する時にどんな表情なのかなとかをひたすら想像する。そこが深まっていくと、さっきのくまこがゆってたみたいな、好きなものとか過去どういうふうに過ごしてたのかなとかに想像が発展して行く感じ。だからその想像の範囲内だったら、演出にこういう感じでやってみてって言われても「じゃあこのパターンでやるね」ってできるけど、そこの根底がずれてると止まる。

-能-BOXでの上演は普段とは違いますか。
く)私は初めて能-BOXでやるんですけど、舞台の荘厳さみたいな、能舞台ならではのちょっと畏まる感じがあります。独特の緊張感が面白いなと思ってやってます。
嶋)後ろに絵があるんだけど、あれが背景にあるだけで雰囲気変わるなと思う。触っちゃいけないから緊張するけどね。
く)近くで見るとすごく綺麗。

-今作で皆さんが挑戦していることがありましたら教えてください。
瀬)この間ワークショップがあって、講師の方が舞台に立つときの力の入れ具合についてお話をされてたんですね。今まで僕の中では、舞台に立つ時はなるべく力を抜くことをよしとしてきたんですけど、でも適切な力の入れ方ってやっぱあるんだろうなとは前から思ってて。その話を聞いたので、取り入れるようになりましたね。今まで全くやったことなかったので新鮮です。これまでの僕の演技とはちょっと違うふうに映るのかなと思うので楽しみですね。難しいですけど頑張ります。
く)演者が10人いるって私的に大人数だなって感じがあって、今まで少人数の舞台をやってたのでそれがまず挑戦です。加えて外部の舞台に出演するのが結構久しぶりで、普段と違うことがちょっと多いので、頑張りたいなって感じです。
嶋)社会人になって出た舞台ってずっと続けてた劇団の芝居ぐらいだったので、旗揚げ公演に、しかも客演さんもこんなにたくさんいらっしゃる舞台に、社会人をしながら出るのが、まず挑戦かもしれないね。で、くまこも言ってたけど、メッチャ人数多いから。しかもそれが意外とさあ、全員一緒に舞台に載ってたりとかする。一人一人だったら分かるけど、全員いるっていうのがすごい新鮮。でも人数が多いと面白いよね。やっぱ違う。

-観終えた後、お客様に自分の役をどう思われたいですか。
瀬)田井中はなるべく好かれたい。この100分ぐらいの演劇を楽しむにあたって、基本的に僕が大声でベラベラしゃべる時が多いので、とりあえず田井中というツアーガイドさんを見れば安心だなってなってもらえたらいいなと思いますね。観客の拠り所になりたいです。
嶋)変というか、普段の生活で私からは理解できないなこの人みたいな発言も結構あるんだけど、でもなんかいるかも、って思ってもらえたらいいな。
く)あいつマジ嫌だわって思われるのもうれしいし、でもなんか意外と好きだなわっていうのが一番いいですね。

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最後までご覧いただき、ありがとうございました。
次回も引き続き出演者へのインタビューです。ぜひご覧ください。



海牛
創作ユニット「りこりた」所属。

りこりた 1st 『花の枯らし方』
ご予約はこちら。
https://t.co/mKGBzUbNv0

【日時】
2023年2月25日(土)・26日(日)
2月25日(土) 14:00/18:00
2月26日(日) 11:00/15:00
※開場は開演の30分前。
※上演時間は100分程度を予定しております。


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