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ロビンソン

長女が高校生になった。登校4日目、すでにヘトヘトになっている。うちから最寄り駅まではバス。なかなか希望の時間に間に合わない。
バス、電車、バスと乗り継いで片道約50分の道のり。慣れるまでは大変だろうと「間に合わなそうだったら車で送るよ」と言ってある。昨日今日はバスに間に合わず送っていった。坂道の途中で中学時代の友達をみつけたので、その子も乗せて。

2人を駅で降ろし、家に帰る車のラジオでスピッツのロビンソンが流れていた。そういえば昨日はドリカムのRin Rin Rinだった。この時間は懐かしい曲がいつも流れるのかな?

何度も口ずさんできたこの曲。改めて歌っているとなんだかいろんな想いが出てきて、涙があふれた。

長女が小学校低学年くらいまでは、ガミガミうるさい母親だったと思う。次女が生まれ、ハキハキしている長女とは全然違う性格で繊細。そのうち不登校になったりして、子育てについて改めて大いに考えさせられてきた。
そして長女に対しても個人を尊重するような育て方に変わってきたと思う。
今になってふりかえると「最寄り駅まで車で送る」みたいな、一見ささいなことを、私も親にやってほしかったんだなーと気づいた。

父は普通に会社員をしていたし、母も働きに出ていたので、いつも忙しそうだった。送って欲しいとか迎えに来てほしいとか、そんなことあんまり言える環境ではなかった。あー、そうしてほしかったんだなー。

長女は高校選びをする際、はじめは「特に行きたいところは無い」と言っていたが、結果的に大好きな絵を学べるデザイン系の学校に入学した。
やりたい道に進めた長女グッジョブ!だし、サポートできた私もグッジョブ!とも思った。私も行きたい道に進みたかったなー。

「誰もさわれない 二人だけの国」

あの頃って誰もさわれない 触らせたくない心を持っていたなー。

振り返ったら長女の夢をサポートできていて、やってほしかったことやってあげられているなと思い、子供の頃の私が喜んでいると感じて涙が出たのかも。子育ては学びが多い。だから楽しい。



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