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vol.1(1)一度も登らぬ馬鹿に、二度登る馬鹿


いつも元気で活発な父が64歳にして富士山に登ると言い出した。

その時の父の言葉が

一度も登らぬ馬鹿に、二度登る馬鹿

人生でやはり一度は登るべきだと。

その時の私は羨ましい気持ちはあっただろうが、一緒に行けなかった。

父は見事に登頂し、それからなんと3年連続富士山に登った。

富士山は何回登っても最高だ!
とかなんとか父は言っていたな。

二度登る馬鹿を通り越して三度登った父は3回とも御来光を拝めた。といつも自慢していた。

特に

お鉢巡りは最高や!絶対せなあかん。

とよく呟いていた。

私も「いつか富士山に登りたい」

でも、私には富士山はまだ遠く感じていた。

富士山と子どもと私

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