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なりたい髪型不要説を検証してみた

髪型に関心の薄い筆者が、美容室との付き合い方に悩み、自分の欲望に素直になることで、今では楽しく美容室通いしている日常を綴ります。自分に合った見た目を手に入る方法がわかるかもしれません。

美容室通いに息切れした理由

「どんな雰囲気でいきましょう」いつもの質問だ。前もって返答を準備してくる時間はあったはずなのに。面倒くさがった自分を呪うしかない。この質問への正直な返答は「特に要望はありません」しかない。なりたい髪型を答えることがここでサービスを受けるための合言葉なのか。扉の向こうから「山」と言われたら「川」と答えると扉が開くように、隣のこの人も、斜め向かいのあの人も、ちゃんと合言葉が言えたから美容師にあんな堂々とため口きいてるのか。「自然でヘルシーな感じでお願いします」と答える。「白身魚のポワレ地中海の恵みとアジアが香るブール・ブラン春の力を蓄えたフリッタータを添えて」を参考にしたことがバレる前に帰りたいと思っている。

美容室に行く動機はネガティブ回避

要望もないのになぜ来店したのかと問われれば、ぼさぼさで扱いにくくなったためどうにかしてほしかったからと回答できる。例えば、植え込みをハートの形に剪定してほしくて庭師を呼んだのではなく、伸び放題で側を通ると枝が服にひっかかったり印象が悪いから支障の無いようにしてほしいということだ。

むしろ美容師の要望に応える立場になる

「むしろあなたは私をどんな髪型にしたいんですか」美容師への逆質問ができれば合言葉を持ち合わせていなくても清潔に見た目を整えてもらえる。ただ、普通にこれをやったらバックヤードで笑いのネタにされることは目に見えているからしない。そこでカットモデルのマッチングが行えるアプリに出会った。練習台を必要としている美容師と練習台になってもいい利用者のマッチングがが可能なサービスだ。つまり、美容師への逆質問がバックヤードで笑われない素晴らしいサービスだった。

なりたい髪型は不要

バングの有無、長さ、ボリューム、ぱっつんかギザギザか。美容師がまじめに提案してくれる髪型はどれも見た目がいい。よほど奇抜なものでない限り雰囲気が変わって楽しいくらいだ。こだわりのないことには徹底的にこだわるのをやめる。取捨選択で心が自由になることを実感できた。筆者は髪質がストレートのため、どんなカット技術を取り入れても結局似たような髪型に見えてしまうと美容師が嘆いていた。モデルをクビにならないように祈るばかりだ。


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