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悪臭との戦い! 毎日洗濯機で靴を洗う極意

異変に気が付く 静寂を破る、鼻の奥を突き刺すような強烈な刺激。辺りを見渡すと、吐き気を催すような異臭が漂っている。まるで何かが腐敗しているかのような、健全な個性とは異なる、不快な香りだ。 犯人:足の悪臭 この悪臭の発生源はどこなのか? ああ、そうか。まさか……? 考えたくもない真実が頭をよぎる。もしも私の推測が当たっているなら、いや。当たっている。本当はわかっているんだ。そうだ。この悪臭の発生源は、私の足だ! 毎日お風呂に入っているのに、爪の間から指の間まで丹念に洗って

    • 動機の崩壊

      執着という煩悩  嘘だろ。いつもここにあるのに。いつもここにあるものが今日もあるとは限らないってか。当たり前だと思ってたから確認なんてしなかった。ああそうか。昨日使ったカバンの中だ。そっちに移して、戻し忘れたんだ。  じゃあなぜ俺は今ここにいる。あれがないなら俺はここにいる意味なんてないんだ。俺はあれのためにここに来たのだから。  今からでも引き返せるかな。いや、まてそれはないだろ。もう、顔も見られている。 「お客様。ホットティーとホットサンドのモーニングセット。サイズアッ

      • SNSのぞくのやめたら早起きになった話

        SNS:時間泥棒から意識的なツールへの変革無意識に奪われた時間 SNSは、誰のスマホにも入っているツールの一つだ。家族や友人との繋がりに欠かせない。情報収集やエンターテイメントにも役立つ。しかし、使い方によっては、時間を浪費してしまう「時間泥棒」にもなり得る。 ここでは、実際に体験したSNSの落とし穴と、意識的な使い方への変革について紹介する。 時間家計簿:認識と事実の乖離 筆者はSNSを主に情報収集と動画視聴のために利用していた。投稿はほとんどせず、食事をしながら、

        • おいしい温度になるまで待って

          食べ時を探る できたてあっつあつ。それをハフハフ言いながら頬張り、口をいの字におの字に動かして湯気を逃がしながら嚙み砕き目を細めて嚥下し満たされた表情で「あーおいしい」と呟く。こんな美味しさの表現方法をテレビや映画でよく目にする。これが刷り込みになったのか作り手も熱々を提供することがいいことと思ってるフシがあるし、いただく方も熱いうちに食べることが作り手への礼節のような雰囲気さえある。だが筆者は思う。一拍置いたらもっと美味しくなるのにと。 温度も味のうち 何を美味しいと

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          りんごにハズレなんてないのだよ

          りんごこそ訳ありでいい 王林、サンふじ、ふじ、このあたりが手に入りやすい。色も形も食感も品種によって、更には個体によって個性があるのが魅力のうち。筆者は一日7つから8つほどりんごを食べている。重量があるため手には持てない。リュックを背負って売り場に向かう。経済的な理由から大抵はキズモノりんごの大袋を選りすぐる。多少穴が空いていようが赤みが薄かろうが押しつぶされたところがあろうがりんごは大きくて密度が高いためダメージが局所にとどまる傾向にある。キズモノでも何ら問題ない果物とい

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          図書館は真夜中のバーに似ている

          図書館との距離感 大人になって久々に市立図書館を利用した。この施設に来るのはおそらく学生ぶりだと記憶をなぞる。小学生のときからずっと読書は好きだった。中学生の時も高校生の時も大学生の時だって学校の図書館はトイレと同じくらい利用した。読書が習慣化していたこともあるが手にできる娯楽がそれくらいしかなかったのも大きな理由だと大人になってから気が付いた。社会に出てからの筆者は読書以外に映画への興味が深くなり年間100本以上を映画館で鑑賞した。相変わらず読書は続けていたが、図書館に行

          図書館は真夜中のバーに似ている

          さらっと読書の時間。読み手から書き手に参加したくなる本

          「アドバイスかと思ったら呪いだった。」 作者:犬山紙子(ポプラ文庫)の作品。他人からのアドバイスを装ってかけられる言葉の中には、呪いめいたものが混ざっている。投稿者からそんな言葉を集めて作者がお焚き上げするような内容になっている。短いセクションで区切りが多いため移動中の電車の中や寝る前の数分など隙間時間に読むのに適した構成だ。筆者は随時、経済などの勉強系の本、エッセイなどの気楽系の本、珈琲を入れて何時間か時間を確保したい東野圭吾系の本を並行して読んでいる。この本は間違いなく

          さらっと読書の時間。読み手から書き手に参加したくなる本

          冷蔵庫を買うときに思い出したいこと

          低スペックを条件に購入した初代冷蔵庫 ほとんど自炊するつもりはないため一番安いものでいいという基準で、ビジネスホテルにあるような小人用の冷蔵庫を購入した。しばらくは可もなく不可もなく生活に馴染んでいた。食品ロスを防ぐためにも、その日に食べきれる分量しか食材を購入しないのだが、野菜が安い日に少し多く買ってしまった。当然入りきらないため、えのきを冷蔵庫の上に置いておいたら次の日酸っぱいにおいを放ち、どろどろになっていたことを機にもう少し大きいものを買うことにした。えのきさん。申

          冷蔵庫を買うときに思い出したいこと

          眠るためのラジオ

          巷で話題の睡眠にいい習慣は一通りやってみた お正月に夜更かしをしてから寝る時間が3時間余りずれこんだ。このまま2月になりそうだ。起きる時間は変えられないため睡眠時間が短くなっている。夜の3時間は大きい。早く眠りたい。いっぱい眠りたい。どうにかしたい。眠気を誘うようなことは一通りやってはみている。具体的には朝の散歩。1日3度の食事。固定した時間に起床する。寝たい時間にベッドに入る。汗をかく運動。1日1万歩。湯船につかる。カフェインレス生活。しかしどれも睡眠には結びつかない。

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          境界不明瞭な嗜好品と必需品

          嗜好品はしばしば浸潤し、その領域を必需品の中に紛れる 珈琲、紅茶、ケーキ、ブランド品、コンビニ、おやつなど例を挙げれば枚挙にいとまがない。それは、人が感情の生き物だからだろう。嗜好品は心の栄養と言い換えられることもあり、摂取することで幸福感や満足感をもたらす。ポジティブな神経物質を放出、受容し、なんとか明日につないでいる。それが嗜好品が必需品の領域に軽々進展してくる理由と思える。筆者の場合は食べ物ばかりが例に上がったが、人によってはタバコ、ギャンブル、お酒、買い物、美容、車

          境界不明瞭な嗜好品と必需品

          ジムのグループレッスンの魅力

          なんだかんだジム通いが6年ほど続いています。特段運動が好きじゃない筆者が、なぜジム通いを継続できているのか考えて記します。 なんとなくではじめてみればいい 運動はしたことがない。体のラインがきれいになるらしい。でも、続くかわからないし、そもそもできるのかも怪しいと興味を言い訳で抑え込むこと数か月。結局、見えない手にずるずる引きずられるような気持で見学に行き、そのまま入会することになった。 続けられるものを選択できれば続く 運動手段は主に3つある。1)勝手に施設を利用す

          ジムのグループレッスンの魅力

          PCに詳しくなくてもデュアルディスプレイを設定し快適になった話

          状況が改善するのはいつだってネガティブ回避から 筆者は機械音痴だ。PCは最低限しか使わない。難しい設定はわからない。文字と数字が打てればいい。PC環境は必要最小限でいい、余計なお金も時間もかけたくない。でも、2枚の書類を見比べるのにいちいち[Alt+Tab]で切り替えるのは面倒だし、暗記ゲームみたいで疲れるし、ミスが起こる危険がある。左右に並べて表示したら小さすぎて見にくい。画面を切り替えることに多くの時間がとられている感覚が強くなってきた。課題を見つけると脳は無意識化でも

          PCに詳しくなくてもデュアルディスプレイを設定し快適になった話

          フリマアプリで金額を間違えたときの対処法

          価格の桁を間違えて出品し、赤字が出るような金額でブランド品が落札されてしまった経験をもとに、その対処法と落札者に対する出品者としての振る舞い方についての経験と学びを綴ります。 ヒューマンエラーは必ず起こる 気をつけていても人は必ずミスをする。筆者は100以上の取引をしているがミスは初めてだった。今後も100件に1回くらいの確率で何らかのミスを起こすことを予測している。なぜなら失敗と成功はセットだと考えているからだ。今までの筆者であれば「今後はすごく気をつけよう」と反省し「

          フリマアプリで金額を間違えたときの対処法

          なりたい髪型不要説を検証してみた

          髪型に関心の薄い筆者が、美容室との付き合い方に悩み、自分の欲望に素直になることで、今では楽しく美容室通いしている日常を綴ります。自分に合った見た目を手に入る方法がわかるかもしれません。 美容室通いに息切れした理由 「どんな雰囲気でいきましょう」いつもの質問だ。前もって返答を準備してくる時間はあったはずなのに。面倒くさがった自分を呪うしかない。この質問への正直な返答は「特に要望はありません」しかない。なりたい髪型を答えることがここでサービスを受けるための合言葉なのか。扉の向

          なりたい髪型不要説を検証してみた

          食卓不要説を検証してみた

          食事のコントロールを課題とする筆者が食卓を閉鎖することで課題解決に奮闘する日常を綴ります。食事について認識を改めたい方、あんまり頑張らないで減少したいと思っている方、物価高騰でもぶれない家計管理をしたい方の参考になると嬉しいです。 食べ過ぎることで健康と経済の問題に直面した 食後のデザートにりんごを切ったら、結局5つ平らげたりするものだから自分でも驚く。ケーキは1ホール、アイスはバケツサイズを購入する。一包装を一食分と捉えてしまうため、大袋の購入は危険でならない。食は大き

          食卓不要説を検証してみた

          フライパン不要説を検証してみた

          キッチン道具の王道であるフライパンを手放した台所での日常を綴ります。本当に必要なものを見つめ直したい方、少ない持ち物で生活をコントロールしたい方、思考の整理をしたい方の参考になればと思います。 フライパンを手放すほどの苦痛とは 狭いスペースに大中小に鍋用と用途の異なるフライパンが重なって収納されている。下から大きい順に重ねれば収まりはいいが、使用頻度の高いものは大抵一番下層にくる不思議。一旦すべてを取り出して収納し直す無駄が辛い。眉毛を剃って描くとか、シャンプーして整髪料

          フライパン不要説を検証してみた