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はじめての個人誌


綺麗にまるっと2年かけて本を1冊作りました。

装丁に凝ったとか、めちゃめちゃ考察したとか、死ぬほど描き込んだとか立派な理由は全然ないです、ただ2年かけただけです。切な。

でも私にとっては記念すべきことなので、せっかくですし得たものや思ったことなどを。


・モチベーションの維持がとっても大変
我ながら、数ヶ月のブランクを何度も挟みながらよく2年保ったなと感心しております。
あらゆる意味での元ネタ様への熱に助けられました。

今回はFate/Grand Order のサンソンと、思いっきり捏造キャラのアンリくんが中心のお話だったんですが、キャラクターとしての魅力と、設定、世界観としての魅力がそこにそもそもあったのが大きかったです。
サンソン親子に目覚めるきっかけとなった二次創作小説さまに貰った熱も相当でかかった。


・ページ割りはした方がいい
今回1ページや2ページくらいの短編とも言えない小ネタを詰め込んだ本だったんですが、描いてる途中で新しいネタが浮かんでページが増えるというようなことが度々あったんですよね。そのせいで製作期間が延びに延びたのもある。

あらかじめ本全体の構成が頭に入っていればよかったんですが、そんなもの用意していなかったのでページ数が際限なく増える増える。

途中ページの変動があることで本の右側から始まってほしかったページが左にズレたり。気づいたら1ページ漫画が一か所にかたまってしまったり。物づくりにおいて計画性って本当に大事なんですねと、しみじみしながらページの修正をしていました。

・必ずある誤字
何度かアンソロジーや合同誌には寄稿したことはあって、原稿自体を作成するのは初めてじゃなかったんですが、誤字脱字を未然に防ぐことが出来た試しがないです。今回も見つけてしまいました。
何度読み返しても文章として流してしまって、印刷工程に入ってしまった後で悦に入って眺めてる時に「ア"っ………」てなる現象はあれなんなんですかね……。

・「本を作っている」という喜び
セリフが書き文字じゃなくてちゃんとフォントで表現されるとテンション上がります。普段から鉛筆らくがきしかしないので、それだけで特別感。
扉に表題を打ち込む瞬間とか、登場人物の紹介とか、奥付打ってる時とかもう最高潮でした。この作業のためにまた本作りたいと思えた。

コピー用紙から始まったものが、ちゃんと製本した形になるというのは何とも言えない高揚感をもたらしますね。表紙に特殊加工をお願いしたので納品されるのはまだ先なんですが、「やりとげたのだ」なこの気持ちはぜひまた味わいたい。

で、「人に買っていただく前提の物」という、いつもとは全く違うテンションのものを作っていたので、緊張感も比べものにならなかったです。
線画はできるだけ綺麗に、トーンは塗り残しがないように、文字が切れないよう枠内に収めて、フォントサイズに気を遣って、ぬりたしを用意して(あーー印刷物ってポイント)。
……この緊張感が嫌で作業が滞った時期もありました。ノッてくると楽しいんですけど。
「品物」として成立させるために超えなければならない課題がたくさんあって、それは今回ギリ……相当オマケして及第点と感じていて、今後もっとスマートに超えていきたいなという気持ちです。

きっとまた本を作ると思います。


というわけで、今回作った本「サンソン・リリィのいるカルデア」はBOOTHにて頒布いたします。
拙作ではございますが、愛だけはぎっしり詰めましたので、気になった方は下記リンクより、ぜひぜひよろしくお願いします。
BOOTH「アルシコ」

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