ローランドはお友だち

鎌倉市のとある高級温泉。

こどもNGで、

たいして広くなく、露天も四方を囲まれ絶景が見えるわけでもない。

茶褐色のお湯で、

1800円くらいだ。

高い。そう、えらい高い。

その回数券を買ってしまっている私。

部活指導の帰り、体が疲れたり、体育館の寒さで冷えきってしまった時など、寄って帰ることにしている。
回数券なので、値段を気にしなくて済む。
回数券買うときは、ボーナスの時。日々の仕事のご褒美に。

今日も、寄ることにした。
部活帰りなので、ジャージだ。

ほぼ、この格好だった。※ドナルドじゃないよ?

自覚している。
中性的。好み自体中性的。格好も。髪型も。
だから、ちゃんとわきまえているつもりだ。
気を使っている。

入店して、フロントから「いらっしゃいませ」と気付かれたら、私の密かなアピールは始まる。

靴を脱ぎ、その靴を手に持つときは、腰を曲げてとるのではなく、ちゃんとしゃがむ。

足音をたてずに、背筋よく、静かに歩く。

下駄箱に靴を入れる所作を丁寧に。

とどめは、いつもより3音上げて、

「お願いしまぁす。」

これで、だいたいうまくいく。

ところが!
今日は!男湯の鍵箱から取り出された鍵を渡されたではないか!!

いやいやいや、はやとちるな、私!
私は知っているんだぜ‼️なんてったって、ここの常連様だぞ👍
ここの湯は、男湯と女湯が交互に変わる温泉なんだぜ。
だから、今日はあっちだ!

ね!そうでしょ?

きっと観光帰りの客のおばちゃんは言う。

「男湯の鍵じゃない。」

ふっ。私は常連さんなんだぜ。
そんな愚かなことは言わないぜ。

ご機嫌に2階へ上がった。
女湯に入った。
そして、悟った。

私がもらった鍵が刺さるロッカーは、ここにはない。

下へ降りていき

蚊の泣くような声で言った。

「女湯の鍵ください。」

言わすな。。。涙

湯に浸かりながら考えた。なぜ、間違えられるのか。髪が短い女なんて、世に溢れてるのに。
そういえば、数ヵ月前、なんで4.50代のベリーショートって、色気があって、キャリアウーマンに見えるんだろう。。。と思い、ベリーショートにした。

結果、ただの体育教師になった。。。

髪型以外ではなんだろう。
声か。やっぱり、顔?世の中は、目が黒々とふさふさしていないと、女性の顔認証されないのか?

と、くよくよ考えるのを辞めた。

わかったんだよ。

しょうがないってとが!!!

だってね。

この世には二種類の女性しかいない。

私か、私以外か。

ああ、ローランドよ、奇遇だねぇ。
私も同じことを思ったよ。

(笑)

私も、生まれ変わっても私に生まれたいよ。

タイムトラベルできるとしたら、過去と未来どっちに行くか?

タイムトラベルは必要ないです。

常に今がベスト。

私は私が好きだ。
だから、別に人にカテゴリーを間違えられたって気にはしない。
そもそも、カテゴライズされるのも嫌だしね。

ということで、

今日の男湯の鍵事件は、

私以外の女性に、「女湯の鍵」を渡すというシステムによる、不具合だったと言える。

しょうがないよね。

私か、私以外か。だからね。

はい。

今日もありがとうございましたm(__)m

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