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【自己紹介】はじめてのnote ~剥製師~


1.剥製師とは

皆さん初めまして。
広島県尾道市で魚道部!という名前で剥製師として活動しております、力石 眞弘(ちからいし まさひろ)と申します。

はくせいし?

多くの方にとっては聞き慣れない言葉かもしれませんが、読んで字のごとく剥製を作る人のことです。

剥製は博物館などで目にすることができますが、誰がどうやって作っているのだろうと思われたことはありませんか?

皆さんが気になったその剥製を作っているのが剥製師です。


2.日本と海外での剥製の捉え方の違い

剥製師を名乗っていると、どうやったら剥製師になれるのか聞かれることがありますが、日本と海外でシステムが違います。

日本では剥製というと死体の保存方法の一種ぐらいにしか捉えられていませんが、海外ではアートとして親しまれており、剥製のクオリティーも桁違いです。剥製師を養成する専門学校もあり、剥製師を国家資格とする国もあると聞きます。
学校の卒業生には大手博物館への就職が約束されているほど、剥製師は手厚い待遇を受けています。

一方日本ではそのような制度は全く整っておらず、専門学校もなければ剥製師という資格を与えてくれるところもありません。
もし日本で剥製師を目指すのであれば、実績のある剥製師さんの元へ弟子入りして技術を学んで経験を積み、師匠からお墨付きをもらって剥製師を名乗るという流れが一番近道だと思います。
実のところ日本では正式な資格がなくても自称すれば誰でも剥製師になれるのです。
かく言う私も剥製師を勝手に名乗っているだけです。


3.剥製師の道へ

ではなぜ剥製師を名乗ることになったのか?
それはある新聞記事がきっかけでした。
ある日こと、普段見もしない新聞に目をやると、たまたま剥製師さんの記事が載っていました。
もともと剥製の作り方に興味があったため読んでみると、全国どこからでも魚の剥製作りを学べるレッスンが受けれる通信講座をされているとのことだったので、その講座に申し込んで剥製の作り方を学び、8年ほど経験を積んで、師匠から開業のお墨付きをいただいたのを機に、剥製師として活動を始めることになりました。
あの記事との出会いがなければおそらく剥製を作ることは一生なかったかもしれませんので、今思えば何かのご縁だったのかもしれません。

剥製師を自称して8年経ちますが、新たな作品を作るたびに自分の技術が上がっているのが実感でき、またご依頼者様からも「作品のクオリティーに感動しています」というお言葉をいただくので、とてもやりがいのある日々を送っています。


4.需要はあるか

私が学んだのは魚や甲殻類の剥製の作り方なので、獣や鳥などに比べ(ただでさえ剥製自体の知名度が低いのに💦)もっと知名度の低い分野です。

どのような需要があるかというと、
①釣り人が釣った魚を記念に残したいから
②亡くなったペットとずっと一緒にいたいから
③博物館の展示品として
④玩具のモデルとして
剥製を作ってほしいというケースがあります。

腕の良い剥製屋さんの元には依頼が殺到し、中には3年待ちの所もあるみたいです。
ちなみに私は知名度が低すぎていつも閑古鳥が鳴いてます😅

④は特殊なケースですが、私の場合は(株)バンダイ様から発売されている「いきもの大図鑑」のカニシリーズのサンプル作成を担当させていただいております。

いきもの大図鑑プレミアム ヤシガニ
https://p-bandai.jp/item/item-1000193695/

いきもの大図鑑ミニコレクション 甲殻類
https://p-bandai.jp/item/item-1000193695/


どのように剥製を作っているのか気になる方もおられると思いますので、これから少しずつ制作の様子を紹介していければと思います。

剥製作りに興味がある方には参考になる内容だと思いますので、今後ともお付き合いのほどどうぞよろしくお願いいたします。

長い文章になってしまいましたが、最後までお読みくださりありがとうございました🙇

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