Babylon.js勉強会感想
こんにちは、rickyです。
昨日Babylon.jsの勉強会があり、そこでLTをしてきたので感想と反省点をまとめます。
お付き合いいただければ幸いです。
勉強会の配信動画はこちら
タイムテーブルやスピーカーの一覧はこちら
前日譚
私がBabylon.jsに興味を持ったのは先月のお昼の勉強会からでした。
Babylon.jsには以前に触れたことがあったのですが、環境構築に失敗してしまい一旦挫折をしてしまっていました。
そんな折にたまたまよしながさんがお昼にリアルアバターを用いたAR勉強会を開催されていました。
その流れでBabylon.jsについて知り、興味が再熱しました。
またTwitterで分からないとボヤいていた時に有益な資料まで教えてくださりました。
本当に感謝しかないです。
それを活用してQuestと組み合わせた時に『この実装の容易さは非常に魅力的だ!』と感じるに至りました。
そしてconnpassで勉強会を探していた所、今回のBabylon.js勉強会のことを知りました。
LTの枠が空いており、かつ発表者の条件などもなかったので思い切って参加を申し込んだのが一連の流れになります。
当日までの動き
予めTwitterのDM経由でタイトルを聞かれたり、オンライン組のテストをキチンと行ったりとイベントをスムーズにしようという意欲を感じました。
他のイベントによってはゆるい流れで進行するパターンも多いのを考えるとキチンとしてるなぁという印象を受けました。
それだけに私も何かしら有益な内容にしたいと考えていました。
実は当日までに中々実装ができず苦労はしましたが何とか間に合わせる事ができ、技術的な有用性も示すことができました。
開催
Babylon.js v6 新機能まとめ
11:49~
limesさんより4月20日に発表のBabylon.js v6の現時点で公開されている情報の発表がありました。
特に水の表現と鏡面の表現には目を見張る物があり、ブラウザでこれが実現できるのかと驚かされました。
モデルの表現力に関してはどうしてもゲームエンジンに太刀打ちできないのでは?と考えていただけにこの発表はワクワクしました。
Babylon.js JAPAN 活動紹介
30:32~
次にちょまどさん、やまゆさんによるBabylon.js JAPAN 活動紹介のお話がありました。
当初はつよつよ勢が細々と情報を公開していて人数も少なかったそうです。
それが纏め上げられ今日のイベントの熱気にまで昇華されていると考えると先人の方たちの労力には頭が下がります。
Babylon.js 活用例 1
㈱バーチャルキャストのやまゆさんの発表。
ブラウザのVRMビューアをつくられていました。
Babylon.jsを利用された背景
・汎用的な3DモデルのフォーマットであるglTF2.0との相性がいい
・VRMはglTF2.0の拡張(extension)
・Extensionを意識したインターフェースがある
・three.jsほど破壊的変更がない
VRMには私もお世話になっておりそこに関連したお話でとても興味深かったです。
VRMをブラウザから見れるメリットは大きく感じましたし、公式が反応するのも納得の技術だと感じました。
Babylon.js 活用例 2
1:13:18~
(株)日立製作所さんの昼間彪吾さんのメタバースとAIの活用事例の発表。
原発での作業という大手さんならではのスケールの大きなお話を聞かせて頂いてスゴくワクワクしました!
また単なる動作の共有だけに留まらずAIを利用して内部でサポートさせるというのを聞いて思いつきそれを実践的に取り入れようとされる野心的かつユニークな取り組みに驚かされました。
LT
LT 1 部屋のぷちデジタルツイン
トップバッターのかーでぃさんによるデジタルツインのお話でした。
ラズパイとpythonを用いてメタバース空間内で気温の予想を出力させるという取り組みは中々斬新で面白かったです!
ラズパイ、python、babylon.jsとどれも比較的とっつきやすい物で構成されているのは初学者さんにも興味が湧きそうだなぁと感じました。
LT 2 2D画像を3Dモデルに変換して表示するアプリを作ってみる
お次は画像を3次元モデルとして生成されるというお話でした。
平面から3次元に興せるということは古い歴史の写真からモデルが作れたりするのではないかと空想したりしていました。
モデル生成の舞台裏が見えて面白かったです。
LT 3 軽率にBabylon.jsへWebXR Featureを実装してOSSコミットした
3人目はホロラボ入社の方でOSSにコミットされるという行動力が素晴らしいと感じました!
情けない話ですが私の勉強不足により視聴中はDepth画像というのが少し飲みきれていなかったので発表者の方の記事から引用します。
『Depth 画像を使うと物体の形状を 3 次元的に復元したり、AR シーンでオクルージョンを実現したり、空間認識の精度を向上させたりできます。』
LT 5 Babylon.js x 8thwallでWebARをやってみた
最後の方は8thwallを使ったARモデルのうさぎを出力させる実装をされていました。
始めてみたときにかなり負荷が重いのでは?と感じたのですが8thwallを使うことで複数モデルのアニメーションがしやすいとの事でした。
動きのもっさり感もなくスムーズに動いているうさぎたちをみて8thwallに興味を持ちました。
私の発表
Babylon.jsとScaniverseを組み合わせることで既存の3Dモデルを2次元的に見るのではなく立体的に体験してもらえるという可能性を示唆しました。
現状3Dモデルは作れても平面で見るということになっています。
それをBabylon.jsを経由してやることで簡便にモデルを体感してもらえるというわけです。
これはLiDAR界隈の宿泊先スキャンを見るだけでなく体験してもらえたらもっと面白いんじゃないかなぁという考えから生まれています。
もちろんこれまでもUnityを使ってモデルをVRChatやClusterに挙げる試みは行われてはきていましたが、Babylon.jsを使うことでUnityが苦手な人にも簡単に実装ができるという点が大きいです。
あくまで技術的な深掘りというよりは応用的な使い方としての発表でしたが、興味を持ってもらえて有用性に確信を持てました。
反省
時間をオーバー
ストップウォッチを手元に置いて時間をコントロールしていたのですが想像していたよりももっと話したいという気持ちが勝ってしまいました。
資料にない情報を話してしまった
なぜVRをやりたいのか、どこを目指しているのかを語りたくてついつい横道にそれただけでなくパワポにない部分を話してしまっていた箇所がありました。
共有をしそびれた
今回のプロダクトを体験してもらいたくてリンクは用意していたのですが、それを最後に見せるという失態を犯してしまいました。HMDを持っている方にVR空間で味わって頂ければもっと実感を持ってもらえただろうということを考えるとこの情報をLT内だけに留めてしまったのは痛手でした。体験していただいてから話すという流れを作れただけに『やってしまった』という感がありました。
これらの反省を踏まえて次回のLTは更にクオリティを上げていきたいものです。
最期に
会場の雰囲気が終始良かったです。
話し手の方も話しやすそうでしたし、運営の方の手腕を感じました。
非常に良い勉強会でした。
これからBabylon.jsの盛り上げに貢献していけたらと思います。
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