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大事なことだから10回言います

前回のコチラの記事では、部分復唱で、「子どもたちの聞いてない」への対応方法を書きました。最後に部分復唱以外のアイデアについても書きました。

今回は、下のアイデアの中で、特にわたしの好きなユーモアを使った声かけについて紹介していきます。最後まで読んでいただけると、明日からの学校がちょっとだけ楽しみになるかもしれませんよ。


前回紹介した部分復唱以外のアイデアはこちら

①指示の基本として、「1つ目は○○です。やってみましょう」「2つ目は○○です。やってみましょう」と活動を区切り、細分化する。
②1つ目は○○、2つ目は○○とナンバーリングしながら伝える。
③「1つめは?はい○○君」と当てて確認する。
④黒板に指示を書いてから全員を立たせ、「3回読んだ人から座りましょう。座った人はさらに読みましょう。」と個別に読ませる。
⑤板書の重要箇所を隠し、クイズを出して確認をする
⑥大事なことだから10回言いますねとくどいくらい伝えて笑いを取る
⑦後で○○くん確認するからねいい?と声かけをしてから話す。
⑧後で、サイコロを振って出た目の人に確認するからねと声かけをしてから話す。

いつも定番の活動として、前回紹介した部分復唱を行っていますが。「慣れる」は習慣化して定着するという側面ももちろんあります。しかし、「慣れる」と「だれる」は隣り合わせな面もあります。変化をつけたほうが、子どもたちは話を聞きたくなります。上にあげたような方法を組み合わせて行うと効果的です。

個人的には、⑥⑦を組み合わせて行うのが好きです。では実際のやりとりを見てみましょう。場面は、前回の部分復唱の場面です。

実際のやりとり

T:後から、確認するからね。しっかり覚えていてね。とっても大事なことだから、10回言います。
キットは袋に入れて段ボール
キットは袋に入れて段ボール
キットは袋に入れて段ボール
と言いながら、話を聞いていなさそうな人に近づいていきます。

みんな:クスクスクス
キットは袋に入れて段ボール
キットは袋に入れて段ボール
えーっと、太郎君、後で確認するけど大丈夫。?
S:お、俺っすか?大丈夫っす。
T:本当、絶対だよ。じゃあと5回いくよ。
キットは袋に入れて段ボール
キットは袋に入れて段ボール
キットは袋に入れて段ボール(ぐーっと太郎君に近づいて
キットは袋に入れて段ボール
キットは袋に入れて段ボール
はい、太郎君キットは?
S:袋に入れてダンボール!
T:すごい!ちゃんと聞いていたね~。拍手~~~!
みんな:パチパチパチ

5回目くらいから笑いが起きます。最後の、太郎くんにぐーっと近づく場面で本人もニコニコ笑い、クラス全体が太郎くんに注目しニコニコになります。当然、教師の話す言葉にも集中しているので、間違いなく全員にしっかりと指示が伝わります。

ただし、当てる人は、ユーモアの分かる人、そして用法容量をよく守って使ってくださいね。そうすれば、クラスがふんわりと温かい空気に包まれます。

なかなか指示が伝わらない時、先生方はどんな方法で指示を伝えていますか?まだまだ伝え方のアイデアはたくさんあります。よい方法があったらコメント欄で教えてくださいね。

最後まで読んでいただきましてありがとうございます。記事の内容がよかったらスキフォローをしていただけるとうれしいです。跳びはねて喜びます。

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