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増え続けるオンラインレッスンサービス 「飽和状態」を乗り越えるためのサバイバル術2 オンライン・コミュ力を磨く

オンラインレッスの難しさの一つは「対面でないこと」です。もちろん、どこにいても授業ができるのはメリットでもありますが、生徒の顔だけを見て(場合によっては声だけを聞いて)授業を進めるのは、まだオンラインに慣れない先生たちにとってはなかなか大変ですよね。

私自身これまで7年オンラインで授業を提供する中で、どうすれば生徒ともっと上手にコミュニケーションできるか、いろいろ試行錯誤してきました。

その中で自分なりに「生徒とストレスなくスムーズにコミュニケーションができる秘訣」を見つけてきましたので、今回はそのいくつかの方法をまとめてみました。

1、どちらのターンかを明確にする

オンラインで会話していると、同じタイミングで発言してしまったり、意味のない沈黙が生まれたりしないでしょうか。実際に会って会話していれば、今どちらが話すターンなのかを雰囲気で互いに察することができますが、オンラインだとそれがうまくいかないことがあります。

結果、「あの〜」「えーと」と互いの言葉が重なってしまい「あ、どうぞ」「いや、先生どうぞ」みたいな、意味のないやりとりが増えてしまいます。

日本語は特に複数の人たちが同時に話す、以下のような「共同発話」のスタイルを取ることが多いですが、オンラインでは少し会話のスタイルを変える方がスムーズにいくように思います。

例えば、リアルでは以下のように会話しますね。

生徒「このまえ」
先生「はい」
生徒「会社の上司に」
先生「ええ」
生徒「褒められたんですが」
先生「え〜。何を褒められたんですか?」

これを、オンラインだと以下のようにシンプルにすることができると思います。

生徒「このまえ、会社の上司に褒められたんですが」
先生「え〜。何を褒められたんですか?」

リアルでは声に出してうないているところを、オンラインでは相手の顔を見ながらやや目を大きく開きつつ、「聞いているよ」と相手にアピールしながら、声に出さずにうなずきながら聞きます。

こうすることで、どちらの会話のターンかが明確になり、会話がスムーズになります。

初級の方など、まだ会話に慣れていない方などは身振りで「○○さんはどうですか?」と相手に振る(キューだしをする)ことで「あなたの会話のターンですよ」と、自然に伝えることもできます。

2、ちょっとした変化を見逃さない

生徒と会話していて、相手がなぜかモジモジし始めることがあります。そういう場合、「質問があるけど、ちょっと言い出せない」とか、「会社から連絡があった」とか「トイレに行きたい」、「眠い」とかいろいろです。

相手の雰囲気にいつもと少し違うところがあれば「大丈夫ですか?」とか「どうですか?」などと、すぐに聞いてみるのがおすすめです。

そのためには、なるべく互いにカメラをオンにしておく必要がありますので、「○○さんの話し方が見たいので、カメラはなるべくオンにしてください」と最初に伝えておくこともできます。

相手の兆候にすぐに気づけるよう、生徒の様子が常に見えるように画面を調整しておくことができます。

また、何回か担当している生徒の場合は、進歩している部分を具体的にほめることもできます。オンラインですし、伝わりにくい部分もありますから、こちらにしてみればやや大げさかな、くらいにほめる方がいいようようです。

「伝わりにくい」と感じているのは生徒も同じなので、ほめる場合も、間違いを指摘する場合も「はっきり・わかりやすく」がオンライン・コミュ力向上の秘訣だと思います。

ただ、私が以前いた学校では「はっきり・わかりやすく」を「きびしく」と勘違いしている方もいました。打たれ強い生徒ばかりではないと思うので、この点は注意が必要かなと思います。

3、ホワイトボードや、チャットも活用する

オンラインで情報量が限られている分、ホワイトボードへの板書や、チャットでテキストを残すなど、別の方法で情報を伝えることも必要です。

例えば、私は生徒に「間違いや気になった点は、全部指摘できない場合もあるので、気になった点はその時にチャットしますね」などと言っておきます。そうすると、生徒が自分でチャットを見ながら正しい言い方をチャットしておき、生徒から質問があればさらに説明します。

このように、オンラインだから使えるコミュニケーションツールを活用すれば、リアルの授業よりも情報量を多くすることもできますね。

まとめ

いかがでしょうか。オンラインスクールで人気のある先生はやはり、コミュ力に長けている先生だと思います。

オンラインコミュ力を高めて、楽しくオンライン教師を続けていきたいですね!

あと、こちらのWebカメラが非力で、顔が暗いと生徒から先生の顔が見えにくいため環境を整えることもできますね。

#オンライン教師 #Webカメラ #オンライン #コミュニケーション力



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