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すぐに中国語(外国語)が話せるようになる人たちがやっているテクニック

私はこれまで中国・香港、タイなどの海外で10年近く生活してきました。友人の中には本当にあっという間に中国語を習得してしまう人もおり、そういう言語の達人に何人も会ってきました。

そんな「この人中国語上手だな〜」と思う人にはいくつかの共通点がありました。そういう人は、母語以外にいくつかの地方語とか、外国語を話せるマルチリンガルの人が多く、中国語もすぐに上達していきます。

今日は、あくまで私の観察に過ぎませんが、外国語上達を目指すみなさんの、ちょっとしたヒントになればと思い「すぐに中国語が話せるようになるためのテクニック」を綴っていきます。

短文で「しっかり・はっきり」話す

すぐに話せるようになる人は「なるべくシンプルに、わかりやすく」話している印象です。まずはメッセージをしっかり伝えること、そのために文章は短め、短めに話しています。

一方、外国語の勉強を「日本語→中国語」のような置き換えの勉強として捉えていると、どうしても言いたいことを「直接訳す」という感じなります。この方法だと、どうしても文章が難しくなります。そもそも、日本語自体が文章の構造が難しいため、そのまま他の言葉に置き換えると、文章が複雑になってしまいます。

私も以前会社の会議で意見を求められ、一生懸命自分なりに意見をまとめて、中国語で話しました。みんなが静まり返っているので、「相当伝わったのかな?」と思ったら、社員の一人が「あんまりよくわからなかった・・・」と。

それからは試行錯誤を繰り返し、とにかく「短め短め」、「シンプル第一」を心がけて話すうち、コミュニケーションギャップも減っていきました。中国人社員にも「以前は何を言っているのかよくわからなかったけど、最近は言っていることがわかるようになった!」と褒められ(ディスられ?)ました。

中国語←→日本語で置き換えにくい言葉を見分ける

すぐに話せるようになる人は、そのまま直訳しても伝わらない言葉を見つけるのが上手だなあと思います。言語間で互換性のある部分と、ない部分、両方を見つける能力に長けていると感じます。そして、いち早くその言葉を自分のものにして話せるようにしています。

例えば、「この言葉は辞書ではこういう意味になっているけど、実際にはこういうニュアンスでよく使われてるな」とか。「この言葉は、日本語では言い換えにくい言葉だなあ」というのを見つけるのが得意だと思います。

何か気の利いた例がないか考えてみましたが、あまり浮かびませんでした。。。

例えば、こんなのはどうでしょうか。

「你好」。「こんにちは」と訳されることが多いですが、実際には「初めまして」に近い感じで使われることが多いように思います。実際の場面で親しい友人どうしではあまり使われず、ビジネスなどのオフィシャルな場面などで使われる、いくらかよそよそしい感じの言葉のように感じます。友人同士だと、「最近怎么样?(最近どう?)」とか、「工作顺利吗?(仕事は順調)」のような、近況を直接尋ねるような言い方をよくしているように思います。

「麻烦(麻煩)」。うっとうしい、煩わしいという意味ですが、複雑、とか面倒だ、などといったニュアンスも含んでいます。中国で仕事をしていると、とにかくこの「麻烦」は嫌われます。少しでも処理が複雑、面倒だと「麻烦」「烦死了」とか言われてしまって門前払いを食らうことも多々あります。

「没办法」。どうしようもない、という意味ですが、中国語が持つ絶望感や無力感、諦めの心境は、この「どうしようもない」という訳では全然言い表せていません。

他にもいろいろありそうですが、今は思いつきません。。思いついたらまた書いていきたいと思います。

モノマネを意識する

「外国語はモノマネ」。この言葉を私は座右の銘にしています。私の趣味はお笑いなんですが、タモリ、中川家、歴代の大物芸人の得意技「外国語モノマネ」をみていると、つくづく「外国語はモノマネ」だなあと思います。

言葉のリズム感、雰囲気、話すときのジェスチャー、語感、こうした総合的な要素を全部個別に勉強して習得する、というよりはその言語を話す人の「モノマネをする」と考える方が楽しい気がします。

外国語を音のイメージとして捉えて「耳コピ」する、これが外国語習得の極意だと思います。

まとめ

今日は外国語習得の秘訣のような観点で、いくつかのテクニックを書いてみました。

外国語をもっと科学的に勉強したいという方々は以下の本がおすすめです。私も、この本は手元に置いて何度も読み返しています。

#外国語 #中国語

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