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美術館の体温

小さな小さな雑誌で、美術展のレポートなどアート関連の記事を書いている

Rickです。

仕事柄、日本全国の美術館・博物館の広報担当さんとやり取りをさせていただいていますが、この仕事をして気づいたのは、

展示の内容と同じか、それ以上に、「美術館の人々」が魅力的であるということ。

北陸の、とある美術館とやり取りをしたときのことでした。

雑誌に掲載する広報用の図版をお借りするために、美術館へ電話をかけたのですが、電話に出た方の第一声で、

この美術館に行ってみたい

と、思わされました。

何気ないやり取りでしたが、電話口のその声は、私に対してとても真摯であたたかく向き合ってくれました。

この美術館の、他のスタッフさんとも電話でお話をし、メールでやり取りをしていますが、

そこでもその姿勢は変わりませんでした。

これが、この美術館が持っている温度。きっと、展示もすてきだろうな、と思わせてくれる姿勢でした。

私が記事を書いている雑誌はとても小さい規模ですし、美術館の中には残念ながら「なめているな」と感じざるを得ない対応をするところもあります。(メールを何度送っても無視、なんてことも)

美術館にも個性があって、真面目だったり、底抜けに明るかったり、やさしかったり、クールだったり。

それは、スタッフの皆さんからあふれる雰囲気なのかもしれません。

いろんな美術館があるけれど、体温を感じられる美術館とのやり取りのあとは、なんだか心があたたかくなって、「よし、がんばろ」と、気持ちよく仕事ができるんです。

美術館に限らず、どんな場面でも同じことだと思いますが、人を大切にする方の仕事は信頼できます。

美術館のすてきなスタッフさん、ぜひ探してみてください。

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