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Sig-Score. #18 『レスポ』

こんにちは。Sig-Rick.です。YouTube、ニコニコ動画にてボカロPやってます。
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今回も楽曲解説やっていきます。今回は18作目、『レスポ』です。まだ聴いていない方は以下のリンクからどうぞ。↓

特に何かに応募したわけでもなく、普通に公開した楽曲なのですが、そういう曲、『不退転』ぶりみたいですね。意外と企画モノ出してる。

この曲の原型は、じつは4年前くらいにはありました。『名も無き音楽隊』のときにも似たようなことを書いてたような気がしますが、だいたい同じくらいの時期には原型があったんじゃないかな。なんなら自分で歌ってアップロードしてた気がする。過去に歌い手活動をしてた時期が半年間くらいあったことはどこかのnoteで明かしていたかと思いますが、その時に自作曲も何曲か上げてたんですよ。もちろん自分の歌声をレコーディングして。
そのときの歌詞が奇跡的に残ってたんですが、今と全然違っていておもしろいです。 …いや公開しませんけど。

タイトルの「レスポ」ですが、「response(反応する)」と「レスポール(ギターの種類のひとつで、動画内でリンちゃんが弾いているみたいなやつ)」からとっています。誰とでも気軽につながれるこの時代だからこそ、自分の鳴らす音が、誰かに届いてほしい。届いているなら、届いていると言ってほしい。そういう曲です。

今回の歌詞は、全体的に難解な書き方をしているような気がしますね。1番のAメロとか特に。(いきなり?)

指先ひとつで吐き出せる喜怒哀楽に惑わされた愚かな迷い人
逡巡とした瞳の中映る揮発性の愛は
半透明な残響にやがて呑まれてゆく

『レスポ』1番Aメロ

「指先ひとつで吐き出せる喜怒哀楽」というのは、端的に言うといいねとかリプライとか、そういうものです。さっきもちらっと触れたけど、この時代はインターネットがあるから誰とでもすぐに話したり仲良くなれたりできるじゃないですか。でも、だからこそ、ひとりの孤独さというのが際立ってしまうと思うのです。だから、なんてことのないレスポンスにも縋ってしまう。そういう惨めさというか、己の小ささをうたっています。
「揮発性の愛」も少し説明しておくと、これは「揮発性メモリ」から取っています。電源を供給していないと中の情報が少しずつ抜けていってしまうメモリのことです。RAM(Random Access Memory)とかって聞いたことあるかもしれませんが、あれはたいてい揮発性メモリです。SNSでいいねを押してハートを飛ばしても、数分後にはすっかり忘れてしまう。我ながら良い表現できたんじゃないかなと思っています。

今回みたいに比較的難解な言葉を使って書いた曲って、個人的には人によっていろんな解釈のしかたをすることができる気がしていいなって思いますね。なんとなく。

曲についてなんですが、これ普通にかっこよくない?結構よく書けたほうかなと思っているんですが。イントロとアウトロでのアルペジオの絡み合いとか、サビでビートがガラッと変わるところとか。個人的にはサビ終わりに3/4拍子になるところが好き 好き 大好き。(好惣発ド)「よく書けたと思います」って毎回言ってる気がするけど、よく書けたと思っているから公開しているみたいな話はまああります。

余談なんですが、動画内でリンちゃんが弾いているレスポールは、当時僕が使っていたグレコのレスポールをもとに描いていただきました。図らずも、そのレスポールでレコーディングした楽曲は、この『レスポ』が最後となりました。大学の軽音部時代からなのでもう5年くらい使いこんでいました。世話になったな。ありがとう。(YouTube的にはこのあとに公開した1曲もこのレスポールでレコーディングしたんですが、そっちはマジミラ公募曲として1月末くらいには公開していたので)

こんなところですかね。けっこうよく作れたと思っている割には再生数が…という曲なので、もっと聴いてもらいたいですね。(この曲のテーマさん!?)
ではでは。

-Credit-
サムネイルイラスト:はきゅ 様

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