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ヤフーの「ギグパートナー」はこういう人なら向いてるんじゃない?

ヤフー株式会社が「ギグパートナー」を募集し始めました。
これは、正式な社員ではなく、原則業務委託でお仕事を依頼する人です。

https://about.yahoo.co.jp/hr/gigpartner/

ギグパートナーとは?

仕事の種類としては「いままでにないメディア・サービスの企画、事業化」といったものから、高い技術力をもつエンジニアに対して、ツール開発や技術研究を依頼する。といったものになっています。

中でも注目されているのが、「戦略アドバイザー」、「事業プランアドバイザー」です。

戦略アドバイザーは同社のCSO(最高戦略責任者)の安宅氏とともに、withコロナ、ニューノーマルの世界を見据えた上で、日本を元気にするためのインターネットサービスの企画立案を行うというもの。

事業プランアドバイザーは、COO(最高執行責任者)の小澤氏に対して、グループシナジーを高める戦略の立案や、これまでにないメディアサービスの企画立案、既存メディアのIDを生かした顧客価値最大化のための戦略立案を業務として行うことが期待されています。

共に、2ヶ月または3ヶ月程度の期間限定。業務時間は月間最大5時間程度。そして、委託料は5万円/月となっています。

応募資格は特になく、フリーランスの方はもちろん、現在、どこかの企業にお勤めの方も(その会社の規則に触れなければ)エントリー可能です。募集人数は最大で戦略アドバイザーが10名、事業プランアドバイザーが100名です。

月間550万円の人1人 V.S  月間5万円の人110人

安宅氏、小澤氏、ともにどちらも切れる人なので、その方たちに戦略のアドバイスに乗るというのは相当高い技量が必要に思えます。並大抵の考えなら「そんなことはいいから」と一蹴されそうな。というか、普通に考えて、お金をいただく話ではなく、お金を払って、お話を聞かせていただくレベルの方です。

彼らに太刀打ちできるだけの頭脳、となると、戦略コンサルタントの中でも相当上位クラスの人間になるんじゃないかと思います。そういった人たちの単価は月間で500万円を超えます。

それだけの単価を取れる人は本当に頭が切れるので、1人で10人前ぐらい働きをすることは当たり前です。

ただ、じゃあ、月額550万円の人に1人来てもらって、2-3ヶ月、戦略立案を手伝ってもらうことと、110人に来てもらって、一人に5万円ずつ払うのと、どっちが面白いでしょうか?

僕から見ると、自社の戦略や企画については、社内の切れる人間を2−3人つけてもらい、ゴリゴリやらせることで、まっとうな答えは出せそうな気がします。

わざわざ外部のブレーンを使うなら、そういったまっとうな答えではなく、自分とは違った角度でものを見れる人間、気づきを与えてくれる存在、面白い存在がほしいな、と思います。

今回もそういうのを期待してるんじゃないかな?と思います。

また、事業のアイデアや戦略を考えるにあたっては、完全にユニークなアイデアを出すことがというのはなかなかまれです。超優秀な戦略コンサルタントであってもそうです。

同じ課題に対して、100人にアイデアを出してもらうと、被る率は相当なものになると思います。しかし、100人が真剣に検討した結果を見比べた時に、Aプランが60%、Bプランが30%、Cプランが4%、といったように分類できると、やっぱりAで良かったんだ、と思えます。

1人にはできなくても100人ならできること、というのがあります。

こういう人が向いてるんじゃない?

今回、エントリーするにあたっては課題が与えられ、選考をした上で決定する、としています。

上記から考えると、こんな人がいいんじゃないか?と思います。

★ 一つの領域でなんかすごいremarkableな結果を出した人
 (事業でも、学術でも、スポーツでも、芸能でもなんでも)

★ コミュニケーション能力が異常に高い人
 (人脈があるとか、他人とのコラボレーションが上手いとか)

★ 独特でユニークな経験を持つ人

★ 学生、主婦(主夫)など超絶普通の人

インターネットメディア事業への理解や知見は必須ではない気がします。(使ったこと無い、というのは無理だと思いますが)

他の会社もどんどんやってほしい

そして僕が期待しているのは、このヤフーさんの試みと、同じような試みを色んな会社がやってくれることです!

大きな企業となればなるほど、社内に優秀な人、とても価値ある提案ができる人材というのは揃っているものです。

一方で、自分の会社にはない視点、経験、アイデアなんかは、社外から得るメリットが大きいです。戦略コンサルタントに仕事をお願いする理由の一つもそれです(それ以外にもたくさんありますが)。

強みを見つけるにあたっては、なんらかのユニークネスが求められます。

例えば僕自身なら下記のような強みがあります。
【知識】
・IT技術
・WEBマーケティング
・葬儀・お墓などの業界知識
・不動産
【スキル】
・わかりやすく説明する
【経験】
・起業・IPO

このうち、どれか一つかふたつなら、かぶる人は多いわけですが、いくつも被っていくと、僕自身の「独自性」がより際立ちます。

会社の強みなどについても同じことが言えます。

既存の強みに加えて、さらに新しい領域を増やすことにより、自分たちのユニークネスをより強く確立していくことが可能になります。

そうすることで、日本社会全体が活性化していくんじゃないかと思います。

かなりの人数がエントリーしてくると、選考も結構大変だと思いますが、ぜひ頑張って、なんらか成果を出してほしいなと思います。

※注記 なお、僕自身は今回の「ギグパートナー」にはエントリーしません。

#図解
#ギグパートナー
#副業
#働き方改革


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