見出し画像

【フランス人マダムのアイスティー】を作ってみる

今年の夏は絶対に挑戦したいと思っていたのが、昨年あたりに紅茶関連記事で見つけた【フランス人マダムのアイスティー】

どうやら、水出しでもオンザロックス方式(=淹れたて熱々のお茶を氷に直接注いで一気に冷やすアイスティーの作り方)でもなく、放置するだけで美味しく簡単にアイスティーができてしまうらしい…。

ティーアドバイザーの講習や紅茶検定のテキスト、お勤めしていていたお紅茶専門店では一貫して「アイスティー=オンザロックス方式」と学んでいたので、フランス人マダムのレシピは興味半分疑い半分で読んでおりました。

実際に作ってみなければ何も言えない!ということで、このアイスティー作りを決行!
完成までの工程を写真付きでご紹介していますが、ご本家様の記事もぜひチェックしてみてください。

フランス人マダムに教えてもらった、世界一おいしいアイスティーの作り方

◆アイスティー作りに必要なもの

初回チャレンジなので、オリジナルの3分の1の分量での挑戦です。
※( )の中の数字が今回使用した分量です。

・水…2ℓ(666.6ml)
・好きなお茶のティーバッグ…3P(1P)

画像1

0.1mlだけ計量できなかったのですが、細かいことは気にせずにいきます。

使用したのは以前ご紹介したハワイ土産のお紅茶( ˆoˆ )
この時のために買ってきてくれたのかと思うほどにアイスティーにピッタリなトロピカルフレーバードティーです。

また、渋みを出さないようにするため、お茶はリーフよりもティーバッグタイプが良いそうです。
ティーバッグの大きさは、一般的なカップ1杯用の小さなものでOKのようです!(ちなみに今回のティーバッグは1Pで茶葉が2gです。)

◆いざ実践!フランス人マダムのアイスティー

①まず、分量全ての水をでしっかり沸騰させます。

画像2

やかんではなく鍋を使用するのは、ティーバッグを入れた際にしっかりと茶液が抽出されるから、だそう。

火を止めてティーバッグを入れます。

画像3

もうこれ以上沸かすことはないようなので、火から下ろしました。
ティーバッグを入れた瞬間からじんわりと水色がお紅茶らしく変化していきました。

③蓋をして21分蒸らします。

マダムのアイスティーでは、この21分という中途半端な時間がとても大事だそうです。
何度も試行錯誤を繰り返した末にたどり着いた蒸らし時間とのことなので、ここは正確にレシピに倣います。

④時間が経ったら、ティーバッグをそっと取り出します。

画像4

この時、水面を動かさないくらいにティーバッグを動かさずに取り出すことがポイント。

⑤粗熱が取れるまで放置!

⑥粗熱が取れたら、ボトルやジャグに入れて冷蔵庫で一晩寝かせます。

画像5

こちらが粗熱が取れるまで放置したお紅茶です。
ご覧の通り、全く濁っておらず透き通った仕上がりに!

画像6

ボトルに移し替えて冷蔵庫へ。
光を当てても濁りがなく綺麗なのが分かります。

◆完成!

本音を言うと、この冷蔵庫で寝かせるという段階で、お紅茶がクリームダウン(=カフェインとタンニンが冷えることで結合して白く濁る現象)が起こってしまうんじゃないかと思っておりました。

しかし!予想は嬉しい方向に裏切られます!

画像7

結露のせいで分かりにくいですが、そこにはちゃんと綺麗なままのアイスティーがッ!!
香りもしっかり残っていて、このお紅茶に関してはむしろホットでいただいた時よりも香りがしっかりしていたような気もします。笑

◆オンザロックス方式との比較

・本格的なのに簡単!
このマダム式アイスティーは圧倒的に工程が楽なので、アイスティーの作り方に特別こだわりがない方には非常にオススメな方法だと思いました。
しっかりと沸騰させたお湯を使用するので水出しよりも衛生的で、茶液もちゃんと抽出されます。
この手間でこのお味は申し分なしです!

・誰でも安定したアイスティーが作れる
何より素敵なポイントは、お紅茶を普段自分で淹れないという方でも安定したお味の、美しいアイスティーが作れるということ!
オンザロックス方式になると、どうしても作るたびに味にムラが出てしまったり、冷やす工程が上手くいかずに真っ白に濁ってしまったりすることがあります。
ポットやグラスが割れてしまう心配がないのも嬉しいです。

・淹れたてに比べるとフレッシュさに劣る
長時間蒸らして放置、さらに一晩寝かせる工程があるので、どうしても淹れたて作りたてのアイスティーに比べると、お味と香りにフレッシュさがないようには感じました。
ダージリンがベースになった《神戸紅茶》の【ラ・フランスティー】でも同じようにアイスティーを作ってみたのですが、こちらはオンザロックス方式の方が香り立ちも良く美味しく感じました。

・実際に飲めるまでに時間がかかる
マダム式アイスティーは蒸らし時間、粗熱を取る時間、寝かせる時間で大体10時間近くかかってしまいます。
それに比べ、オンザロックス方式であればどんなに長くても6~7分しかかかりません。
すぐにアイスティーをいただきたい場合には、マダム式は向かないですね。

◆まとめ

とってもお手軽に作れる【フランス人マダムのアイスティー】
個人的にはかなりオススメできる作り方です。

香りやお味、鮮度にこだわったアイスティーをいただく際にはオンザロックス方式で、作り置き用や、簡単に安定したアイスティーを作る際にはフランス人マダム式で、といった具合に状況に応じてケースバイケースで作り分けるといいですね!

お紅茶には各協会や会社ごとに推奨するゴールデンルールのようなものがありますが、結局のところ、自分が一番美味しいと思える方法で楽しむことが大切です。
様々な情報がすぐに手に入ってしまう世の中だからこそ、自分の納得のいくやり方で「好き」や「満足」を貫けるようにしていきたいものです。

余談ですが、私の大好きな《神戸紅茶》が2020年6月18日をもって直営店(北野店)の営業を終了したとの一報が入りました。
本当に残念なニュースではあるのですが、今後はオンラインストアからお買い求めが可能なようなので、気になる方は覗いてみてください。

https://kobetea.co.jp/

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?