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マーケティングの転換点で注目を集める「クリエイティブテック」

RC総研

近年、デジタルマーケティングの世界では、クリエイティブの重要性に注目が集まっています。それに伴い、クリエイティブ制作を効率化する「クリエイティブテック」サービスも増えてきています。

本記事では、数あるクリエイティブテックの中でもマーケ担当者が知っておくべき、海外オンライングラフィックサービスを6つご紹介します。

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今、顧客の多様化が急速に進んでいます。コロナ禍に進んだ生活者のライフスタイル、価値観の多様化。デジタルコミュニケーションの浸透。新たなメディアの台頭。

こうした環境変化によって、企業と顧客とのコミュニケーションの接点は、かつてないほど多様なものになっています。

こうした流れを受けて、海外を中心に注目を集めているのが「マーケティングトランスフォーメーション」という考え方です。

直訳すると「マーケティングの変革」という単純な言葉になるのですが、重要なのはその「変革」の中身です。今、多くの企業のマーケティング活動において、大きく2つの側面で変化を求められています。

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1 つ目は、テクノロジーを活用した「マーケティング活動の効率化・自動化」です。

近年、デジタル上における生活者の購買活動はますます広がり、従来のオフラインでの購買活動もデータとしてデジタル上で連携されるようになったことで、マーケティングの多くの領域において、データサイエンス、AIなどの多様なテクノロジーの活用が可能になりました。

先述の通り、顧客との接点が多様化していく中で、それぞれの接点をデータ化し、その計測や分析、行動などを自動化していくことは、ますます重要になってきています。

特に、アドテクマーケティングオートメーションと呼ばれているこれらの領域では、効率化や自動化といった流れが顕著です。

これから多くの企業はあらゆるマーケティング領域において、いかにテクノロジーを取り込んでいくのか、そのためにいかにデータや組織、人材を整えていくのか、これまで以上に真剣に考える必要に迫られていくでしょう。

2 つ目は、多様化した顧客との接点に対する「最適なクリエイティブの開発」です。

顧客との接点の多様化が進んでいる状況では、それぞれの接点で同じメッセージやコンテンツを届けていても、効果的なマーケティング活動は実現できません。

それぞれの接点に対して最適なメッセージやコンテンツを定義し、それを元にクリエイティブを開発していく必要があります。マーケターは、「どの顧客に」「何を」「いつ」「どこで」「どう伝えるのか」定め、顧客との接点を高い解像度で捉えなけければなりません。

さらに、近年のターゲティング広告におけるクッキー利用制限やスマホでのアプリトラッキング透明性などの波を受けて、上記のような、それぞれの顧客接点に最適化されたクリエイティブによるターゲティングも重要視されています。

このように、テクノロジーでマーケティング活動を自動化、省力化する一方で、顧客との接点を解像度高く理解し、最適なクリエイティブを開発することに注力しなければなりません。

この両輪を同時に実現するものとして、今最も注目を集める一つの分野が「クリエイティブテック」です。

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「クリエイティブテック」とは、クリエイティブの制作プロセスを型化するテクノロジーやサービスを指します。

「クリエイティブテック」によって、あらゆるクリエイティブの制作は効率化されていきます。将来的には、部分的に制作が自動化されていく「クリエイティブオートメーション」という考え方も生まれつつあります。

従来から、マーケティング、特に広告領域において、PDCAを回すためにクリエイティブの迅速な制作が求められていました。しかし近年、顧客との接点が多様化する中で、さらにクリエイティブの量産の必要性に迫られています。

また近年、広告クリエイティブの主流となりつつある動画においては、特に制作スキルを持つ人材が非常に限られていて、かつ制作に膨大なコスト、そして多くの工数や時間がかかるといったことから、テクノロジーを活用した効率化のニーズは強まっていると言えます。

このような背景から、海外を中心にさまざまな「クリエイティブテック」が生まれ、クリエーターや広告代理店はもちろん、多くの事業会社でもこうしたサービスを活用し、クリエイティブのインハウス化を始めています。

こうした「クリエイティブテック」の中で、海外で特に盛り上がりを見せているのが「オンライングラフィックサービス」です。次章では、「オンライングラフィックサービス」について詳しく見ていきます。

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「オンライングラフィックサービス」は、ブラウザからテンプレートを選択
して、ドラッグ&ドロップなどの簡単な操作でグラフィックが作成できる
ツールです。

こうしたツールには、専門知識がなくても簡単かつスピーディに制作できる
よう、用途別の豊富なテンプレート、フォントや図形の編集機能、豊富なス
トックフォト、編集データのクラウド管理が共通して備えられています。機
能が制限されたバージョンを無料で使えるほか、有料プランの価格帯も月額
1000円前後から使えるツールもあります。

SNSの投稿の作成と相性が良く、インスタグラマーに広く利用されているほか、企業の公式アカウントでキャンペーンや告知を投稿する際の画像の編集でも使われるなど、利便性とコストの安さから、個人から大企業まで幅広く導入が進んでいます。

今回は、次世代の代表的な「グラフィックデザインサービス」を6つピック
アップしました。想像以上に簡単にグラフィックを制作できるので、ぜひ一
度体験してみることをおすすめします。

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世界で月間 1.5 億人が利用する急成長中のグラフィックデザインツール

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「Canva」は、オーストラリア発のグラフィックデザインツールです。2013年の創業ですが、すでにユニコーン企業(企業価値10億ドル以上の非上場企業)の仲間入りをしています。

月間のアクティブユーザーは1.5億人を超えており、急成長を続けています。2017年5月には日本語版がリリースされるなど、190の国・100の言語で展開されています。

グラフィックデザインツールと言えば、Adobe社が有名ですが、ブラウザから基本機能を無料で利用でき、専門知識がなくても、用意されているテンプレートや素材を使って誰もが良質なグラフィックを作ることができます。

例えば、SNSに最適化された豊富なテンプレートを利用することで、文字や写真を変更するだけで、デザイナー品質のSNS投稿を素人でも作成することができます。GoogleやFacebookのアカウントで簡単にログインできるため、どのパソコンからでもスマートフォンからでも編集の続きを行えます。

ロゴ、バナー、フライヤー、インフォグラフィックなど、様々な専用のテンプレートが充実していて、飲食店のメニューやYouTubeのサムネイルなど、幅広いデザインの用途をカバーしています。

https://www.canva.com/ja_jp/

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Twitch や Linkdin など幅広いSNSへ対応できる新サービス

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「Pixelied」は、2019年に設立されたとても新しいサービスで、Canvaに劣らない機能を備えています。

有料版は月額9.95ドルと、導入のハードルが低い価格設定になっています。用意されているテンプレートはSNSがメインになっており、TwitchLinkdinの専用テンプレートが用意されているのが特徴です。

テンプレートのデザインにはセンスの良いものが豊富に揃っています。背景の除去機能では、写真から人物以外を自動で切り取ることができます。

豊富に準備されたイラストをSVGファイルでそのままダウンロードすることができる機能もあるため、サービス外でも利用できるのは嬉しいポイントです。

また、非デザイナーにとってデザインをする上で難しいことの一つが色選びですが、ブレンド機能と呼ばれる色の組み合わせのセットが用意されているため、相性の良い色の組み合わせを簡単に選択することができます。

共同作業者を招待できるワークスペースを複数つくることができるため、部署ごとや案件ごと、お客様との共有などで使い分けることもできます。

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あらゆる SNS の推奨サイズに合わせた変換がワンクリックで可能

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「relaythat」は、多様なチャネルに多様なサイズで発信しなければならない現代のブランドが抱える課題を解決してくれるグラフィックデザインツールです。

このツールを使うと、あらゆるSNSの推奨サイズにあわせた投稿を簡単に作成することができます。高品質なテンプレートが用意されているだけでなく、ブランドガイドラインを守ったグラフィックの作成をサポートする機能が充実しています。

レスポンシブレイアウト機能は、ワンクリックでサイズの変更とリミックスをしてくれるので、追加の編集をすることなく、任意のチャネルの投稿フォーマットに適合したグラフィックを作成してくれます。

また、マジックインポート機能では任意のURLから色、写真、ロゴをインポートして、グラフィックの作成に使用できます。例えば、キャンペーンサイトやLPサイトへ誘導するクリエイティブの作成を楽にしてくれます。

ブランドガイドラインを守らなくても良い場合は、逆に色の組み合わせを考えるのが難しいかもしれません。そんな時は、カラープリセット機能を使ってみてください。豊富な色の組み合わせのパターンが用意されているので、そのまま使っても良いですし、インスピレーションを得ることもできます。

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注目のインフォグラフィックをプロクオリティで制作できる

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「PIKTOCHART」は、マレーシア発のグラフィックデザインツールで、高品質のインフォグラフィックを制作できるという強みがあります。

個人、企業、非営利団体などの600万人を超える人々がテンプレートを活用してグラフィックを作成しています。

インフォグラフィックは日本でもNewsPicksの独自コンテンツなどで頻繁に使われていて、近年注目されているデザイン手法です。インフォグラフィックでは、チャートをグラフィカルに表現するものですが、このツールには美しいチャートを簡単に表現できる機能が充実しています。

世界的なオンラインアンケートツールであるSurveyMonkeyGoogleスプレッドシートなどのツールからデータをインポートすることもできます。

また、美しいデザインができるだけでなく、制作物をブロックごとにダウンロードできたり、他社への共有時にパスワードが掛けられるなど、ビジネスに使える機能が充実しています。

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ブラウザ拡張機能でサイト上の画像右クリックですぐに編集可能

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「stencil」は、2013年に「ShareasImage」という名前でリリースされました。

2016年に大きく生まれ変わってリリースされたのが、現在のツールです。SNSコンテンツの作成に特化していて、作成するスピードの早さが特徴です。

ブラウザ拡張機能として、Chrome、Firefox、Safariが提供されています。インストールしておくと、サイト上の画像を右クリックするだけで編集を開始できるため、ダウンロードやアップロードの手間がなく、思い立ったらそのまま画像作成にスムーズに移行できます。

Wordpressのプラグインも用意されていて、保存されている画像を使って管理画面内でサムネイルへ文字入れする際などに便利です。

ソーシャルプレビュー機能を使うと、SNSに投稿した際にPCとスマートフォンそれぞれからどのように表示されるのかをプレビューできます。これにより、調整して→ダウンロードして→調整して→ダウンロードして、といった面倒な作業から開放されます。

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ブランドガイドラインの遵守にお困りなら、これ一択

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「easil」は、厳格なブランドガイドラインをもったチームに最適なグラフィックデザインツールです。

ブランドキット機能は、ブランドのロゴ、フォント、色、画像をアップロードして、いつでも楽に使えるようにします。

ブランドロック機能を使うと、権限を付与したチームメンバーのグラフィック内の編集、追加、または削除できる要素を定義できます。編集できる要素とできない要素のあるテンプレートを作ることができるので、デザイナーでないメンバーでも迷うことなく編集することができます。

さらに、承認のワークフローを組むことができ、ダウンロードする前に責任者による確認と承認を設計でき、ブランドの仕様と要件に合わせてデザインされているか確認できます。

他のツールにはない強力な編集機能も魅力的です。テキストにネオンやグロー効果をつけたり、ドロップシャドウをつけたりすることができます。テキストや図形の色の代わりに画像を追加することもできます。

GIFMakerを使用すると、テキスト、図形、写真をアニメーション化し、GIF形式でのダウンロードもできます。

いかがでしたでしょうか? クリエイティブによるターゲティング、クリエイティブの高速PDCA、そして動画クリエイティブの活用。どれも1つだけで成功の確度を最大化することはできません。

むしろ全てを実装しながら、継続してPDCAを回していくことで始めて、大きな成果向上を期待できます。是非、これらの知見を、皆様のデジタル広告戦略にお役立てください。

*上記記載情報は2021年5月時点のものです。また、その正確性や完全性を保証するものではありません。正確な情報は各公式サイトをご確認ください。
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