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良い姿勢ってなに?〜基礎運動学を基に〜

『姿勢悪いですね』や『不良姿勢で疲れがきてますね』といったニュアンスのことを言われたことはないでしょうか?

自分自身でも言われてみて確かに悪いなと思うこともありませんか?

でもよく考えたら良い姿勢ってどんな状態を指すのでしょうか

今回は良い姿勢を【基礎運動学】である力学的視点、重心と指示基底面を基に書いていきます^^

■ゴールデンライン

結論から申し上げます^^

【ゴールデンライン】
立位姿勢での評価で、赤いラインが一直線な状態が【良い姿勢】になります

参考URL
https://www.toyodento-seitai.com/single-post/2023/06/18/%E7%94%BB%E5%83%8F%E8%A8%98%E4%BA%8B%E3%82%B5%E3%83%B3%E3%83%97%E3%83%AB


■ゴールデンラインを詳しく

ではこのゴールデンラインとはなにを基準にゴールデンラインと言われるのでしょうか

立位姿勢のバランスは頭部、体幹、四肢の各体節の解剖学的指標が一直線に整列しているか否かによって判定します

立位姿勢の重心線

重心線は2種類あります

1つ目は前後方向のバランス

身体を横から見た状態

①耳たぶのやや後方
②肩の出っぱっているところ(肩峰)
③股関節後方(大転子)
④膝のお皿の後面
⑤外くるぶしの前方5〜6cm

2つ目は側方のバランス

身体を真後ろから見た状態

①後頭部の出っぱっている骨(後頭隆起)
②背骨の出っぱっている骨(椎骨棘突起)
③お尻のわれめ(殿裂)
④両内くるぶしの中心

参考図書:運動学 改訂第2版

立位姿勢の安定性

重心線がわかったところで、良い姿勢にはなにが安定性をもたらしてくれるのか?!

それは重心の高さ支持基底面の広さにあります

重心は骨盤内の仙骨のやや前方にあり、足底から計測すると成人男性の重心は身長の約56%、女性では55%の高さにあります。

重心は低い方が安定性が高いです。
子供が歩行時に安定しないのは大人に比べると重心の位置が高いからです
ただし、体型により個人差はあります

参考図書:運動学 改訂第2版

支持基底面は面積が広いほど安定します

立位の指示基底面は両足底とその間の部分を合計した面積となります

ですので立位時に、休めの姿勢や松葉杖をつくと安定感が増します

しかし両脚で立っている状態から片脚立ちになりますと指示基底面が狭くなるのと同時に重心線の位置が相対的に偏在するので不安定な状態になってしまいます

参考図書:運動学 改訂第2版

■まとめ

ゴールデンラインを基礎運動学を基に書かせていただきました
理想的な姿勢を得ることで、エネルギー消費を最小にできます

疲れにくい身体をつくっていきましょう^^

最後まで読んでいただきましてありがとうございます^^

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