整形した話
こんリシェ₍ᐢ‥ᐢ₎ ♡
今日は下ネタ抜きで真面目な話をしようと思う。
皆さん整形に対してはどう思われるだろうか。
ありと思われる方は勿論、親から貰った体に傷を!なんてレトロな考えの人もいるかもしれない。
私にとって整形とはコンプレックスを殺す行為なのである。そこに良いも悪いもない。
そんなコンプレックスを抱えていたのが今から4年程前の話だ。私は親から遺伝した一重が長年のコンプレックスであった。
化粧をすれば二重には出来るのだが、クセが出来る訳ではなく、化粧を落とせば現実を突きつけられる。
それが嫌でずっと二重にしたいとは思っていた。
問題は両親だ。一応は親から貰った体だ。ピアスは5個も空けていたから親から貰った体云々の話ではない。そこまでする必要があるかの説得だった。
「お母さん、私二重にしたい」
とある日の夕方だった。料理をする母親の背中にポツリと呟く。夕暮れ時ののどかな時間なはずなのにそこだけ空気が重かった。
「やらなくてもリシェは可愛いよ」
「そうじゃなくて!」
お味噌汁の上品な匂いが鼻腔を擽る。
それを丁寧に盛り付けながら母親が言う。
「やるならどこでやりたいの?」
「湘○美容外科!3万円で出来るんだって!3万円ならいいでしょ!」
「……」
そして、沈黙。
盆に乗せられた味噌汁を運ぶ母親がゆっくり沈黙を切り裂いた。
「せめて安い所じゃなくて安心出来るクリニックに相談して」
「えっ、いいの?」
「お母さんがダメって言ってもやるんでしょ??」
「わーい!ありがとう」
こうして空気は和やかなものへと変わり私はクリニック選びへと歩を進めることになったのだった。
カウンセリング
地元で有名な形成外科がある。自分もお世話になったとそう話す母親の言葉を背に形成外科へ。
院内はとても混んでいてその人気を露骨に醸し出していた。
「リシェ様、今回はどういったご用件で?」
「二重にしたいんですけど……」
季節は夏。室内に入る頃には汗と冷や汗が混じりあって頬を伝った。それをハンカチで拭いながら看護師の顔色を伺う。はい、とは返ってこなさそうな空気感であった。
「あの、予約が埋まっておりまして3ヶ月先になりますがよろしいですか?」
「よろしいです!お願いします!」
予約の書かれたバインダーを捲りながら看護師。了承する私。施術する頃には夏は終わってしまうけれどそれでも良かった。
「カウンセリングをしますのでお待ちください」
第1関門は何とか突破した。あとは二重の手術内容であった。大きく分けて二重手術にはふたつある。ひとつは埋没法と言って糸と糸で塗って止めるというものと瞼にメスを入れる切開法だ。私の瞼は重い。とてもじゃないが埋没法では厳しい、そう思った。
「リシェさーん」
名前を呼ばれカウンセリング室へ。一通りの注意事項を受けるといよいよ本題へ。
「で、リシェさんはどうしたいんですか?」
「つり目がコンプレックスでタレ目のアーモンドアイにして欲しいです」
手にした棒をクイッと瞼に食い込ませ持った手鏡でデザインを入念に確認する。
「こんな感じかな。あと質問ありますか?」
「あの、やっぱり切開ですか?」
「ははは、まさか!埋没法でいけますよ!」
不安がひとつ解消された瞬間。あとは当日を待つだけとなったのだった――
施術当日
そして、3ヶ月の月日が流れた。
仕事を午前中だけにしてもらいいざクリニックへ。
ドキドキするがワクワクの方が正直強かった。
手術室の手前の部屋で待たされること15分。手術着に身を包んだドクターが始めましょうか、と手術室のドアを開いた。
部屋は思ったよりも狭く寝台の上に大きなライトが着いているだけの質素な部屋だった。私はそこに寝かされると青い、光を遮断するための大きなコンタクトを付けられることとなる。
「楽にしてて下さいね」
パッと天井の電気が付く、が、眩しくはない。
そしてまずはまぶたの麻酔から。チクチクと数箇所刺される。
「(あれ、思った程痛くない……これ、勝ったのでは!?)」
「まぶた裏返しますよ」
まぶたをひっくり返され今度はそこに注射を刺される。正直、これが1番痛かった。そして目を開ける所は開けて目を閉じる所は開いてても閉じなくてはならない。地味に辛い時間が続き、続いて……
「終わりましたよ。お疲れ様でした」
コンタクトが外され手術室の電気は消える。
「ありがとうございます」
こうして憧れの二重を手にするのだった。
その日は金曜日。ダウンタイムはおおよそ2週間。土日は休めるもののバレない様にしなければならない。
ここで実際の写真を添付する。グロ耐性がない人は注意⚠️
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これが実際の写真だ。上から施術前施術直後1日目2日である。こうして見ると瞳の印象も大分異なってくるだろう。
こうして無事整形を果たしたリシェは会社にもバレず二重となったのであった。
次やりたい所も勿論ある。そこには旦那という分厚い壁が立ちはだかるのであった……
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