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撮影・収録同意書付き-撮影・収録同意書に記入すべきこと(動画以外のアダルトコンテンツ)(AV新法対応)

アダルトビデオ制作会社の立ち上げ・運営にご興味のある方は、こちらをご参照ください。

今回の記事は画像、音声など動画以外のアダルトコンテンツを制作する際に必要になる、撮影・収録同意書に記載すべきことに関する話です。この記事は、以下「対象読者」の方々を対象としています。ですがそれ以外の方々におかれましても、ご興味あれば、ぜひご覧ください。
併せて、本記事に関して発生したいかなる問題に対して、その著者は一切の責任を負いません。この点、あらかじめご了承ください。

<対象読者>
1. 動画以外のアダルトコンテンツを制作・流通・複製・掲載・販売する事業者
2. 上記1.の事業者になることを検討している方々

また冒頭に記載した通り、本記事が対象とするコンテンツは、以下「対象コンテンツ」の通りです。本記事は動画以外のコンテンツを対象としています。

<対象コンテンツ>
1. 画像(文字コラ、雑誌系の電子書籍を含む)
2. 音声コンテンツ
3. 文章コンテンツ(例: 実在の人物を扱ったもの)
4. 実在の人物の身体から出たもの(例: 唾液、鼻水、涙、汗、排泄物、またはその人物が咀嚼した食べ物)

動画(アダルトビデオ, AV)の出演同意書については、こちらをご覧ください。


一般的に、実在の人物に被写体・素材になることをお願いし、アダルトコンテンツを制作する場合、当然ですが男優の方々、または女優の方々に参加を依頼することが必要です。音声コンテンツを制作する場合は、声優の方々に依頼することもあります。
仮にみなさまがご自身を被写体・素材として利用し、撮影・収録・複製・販売するのであれば、基本的な法律に従っている限り、問題はありません。
ですが男優さん、または女優さんにアダルトコンテンツの被写体・素材になることを依頼する場合、契約書の形で同意してもらうことが必要です。



[結論]

撮影・収録同意書には、以下の項目について記載することをおすすめします。


<記載すべき項目>
1. アダルトコンテンツの被写体・素材になることへの承諾
2. 本来の用途以外で発生した問題に対して、事業者は責任を負わないことへの同意
3. 給与、報酬への同意
4. 身分に嘘偽りがないことの宣誓
5. 反社会勢力・反社会組織でないことの宣誓
6. 撮影・収録時に発生した事故・損害・その他不可避・無関係な問題に対する免責
7. 器物損壊に対する損害賠償請求の可能性への同意
8. 作品の権利保護と、そのための盗撮・無断転載・作品の内容の公開禁止
9. 性病、その他の病気に感染していないことの宣誓
10. 将来発生し得る問題への免責
11. 身体的・精神的な健康に関する問題の取扱
12. 個人情報の保護
13. 契約違反時の対応

こちらの撮影・収録同意書を作成する場合、以下「必須記載事項」を必ずご覧ください。上記の各項目に対する解説が記載されています。
また以下の「必須記載事項」に基づき、その下に実際の撮影・収録同意書を作成しました。こちらはテンプレートとして、必要に応じてご利用ください。

本記事は、『風俗営業等の規制及び業務の適正化等に関する法律』『AV出演被害防止・救済法(性をめぐる個人の尊厳が重んぜられる社会の形成に資するために性行為映像制作物への出演に係る被害の防止を図り及び出演者の救済に資するための出演契約等に関する特則等に関する法律)』を参照して作成いたしました。こちらはそれぞれ、通称「風俗営業法」「AV新法」と呼ばれるものです。
こちらの参考文献も併せてご覧ください。

こちらはこの記事の動画版です。無料公開の部分を載せています。
音声で聞きたい方は、こちらをご視聴ください。



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