ビートルズ「now and then」がエモいと思った話

先日、ビートルズ"最後の曲"「now and then」がリリースされましたね。
私は小学生の頃からビートルズのファンなので、かなり興奮しました。
で、その歌詞がかなりエモかったので備忘録として文章にしておこうと思います。

特にエモいと思ったのはサビの歌詞です。

now and then, I miss you
oh, now and then, I want you to be there for me
always to return to me

訳してみるとこんな感じ

ときどき、君のことが恋しい
ときどき、君がそこにいてくれたらと思う
いつも僕の元に帰ってきて

今はもう会えなくなってしまった人をふと思い出して恋しくなるのは、誰しもある感情だと思います。身近な人のことはもちろんですが、私はよく「ジョン・レノンが今も生きていたら、どんな歌が生まれてただろうか」と考えます。「I want you to be there for me = (僕のためにそこにいて欲しい)」の歌詞はそういった、会うことのできなくなった人との再会を夢想する情緒を歌っていると感じました。
このフレーズを聞くだけで、ビートルズの辿ってきた軌跡が、そして、それに重ねるように自分の人生が走馬灯のように駆け巡り、交差することのなかった彼らと私の時間軸が秘密の邂逅を遂げるような気がするのです。

また、「いつも僕の元に帰ってきて」はまるでビートルズからリスナーへのお願いに聴こえます。どこに行っても何歳になっても、僕ら(=ビートルズ)をそこに連れて行ってと言わんばかりです。100年後も彼らの音楽が聴かれ続けてるかどうかはわかりませんが、少なくとも私は数十年後にジジイになっても聴き続けることでしょう。

常々ビートルズは諸行無常を体現しているバンドだと思っていました。
人生の短さや記憶に残る景色の美しさを感じさせる歌詞も多く、デビュー60周年を過ぎて、バンドメンバーが半分になってもいまだに色褪せず人気を誇るその存在自体がとてもノスタルジックです。
そんな彼らの最後の曲が、ビートルズという名の故郷への郷愁を誘うような内容で感動を禁じ得ませんでした。まるで、未完成だった小説に物語を締めくくるエピローグが追加されたような満足感です。
そして、それを享受できる時代に生まれた幸せを噛み締めて明日からも生きていこうと思います。

と、あまりうまく言葉にすることができませんでしたが、今日はこの辺りで。



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