渇いた水槽の、
大量のビル群は
いくつか傾き、多角形の穴をつくる
渇いた砂の上に
色褪せた水草がうねる道のように敷かれている
ぽつんとある岩と岩の間の空洞からは、ひゅーひゅーと
口笛が聴こえる
潤いのない世界は、何もいない
一本だけ、まだ淡い緑の樹が生い茂っていた
半透明の魚たちが、葉っぱの間にちらちらと
見え隠れしている。
でも、この樹も既に、いや、最初から・・・。
大量のビル群は
いくつか傾き、多角形の穴をつくる
渇いた砂の上に
色褪せた水草がうねる道のように敷かれている
ぽつんとある岩と岩の間の空洞からは、ひゅーひゅーと
口笛が聴こえる
潤いのない世界は、何もいない
一本だけ、まだ淡い緑の樹が生い茂っていた
半透明の魚たちが、葉っぱの間にちらちらと
見え隠れしている。
でも、この樹も既に、いや、最初から・・・。