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そば打ちは階段の手すりを使って

「起きてるかね~」外で声がします。集落に住むキクばあちゃんです。朝の畑で採ったばかりの野菜を持ってきてくれたのです。入口の戸を開けるとそこには色とりどりの野菜が置かれていました。どれも朝露をいっぱいつけてキラキラ光っています。

山あいの集落に放置されていた土蔵を購入し家族の山小屋にしたことを以前の記事に書きました↓

キクばあちゃんは私たちをたびたびお茶に誘ってくれました。おいしい漬物がどっさりと出てきて、漬物が大好きな私には最高の時間でした。キクばあちゃんは手打ちそばをご馳走してくれることもありました。畑で育てたそばを使って自家製の手打ちそばをご試走してくれるのですが、特製の巨大な麺棒を使っていました。聞くと階段の手すりだったと言います。手すりを麺棒にするなんてキクばあちゃんの知恵に私は脱帽しました。おそばも最高の味でした。


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