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139 みんなでつくる心のハーモニー:合唱大会3 

合唱大会に向けた練習が本格的に始まりましたね。体育祭での最下位という悔しさを合唱大会で晴らしたいというみんなの意気込みは大きく、体育祭が終わると気持ちはすぐに合唱大会に向けられました。練習日程が発表される前からクラスでは練習が始まっていました。キーボードなども私の気づかないうちに準備され、何人か集まると自然に歌声が聞こえ始めていました。

何でも率先してやってくれる人がいて、自分たちで練習ができるところもさすが3年生。みんなが合唱を楽しむ人たちであることは1学期から耳にしていましたし、男子がよく歌うことも音楽のJ子先生から聞いていました。だから、本来ならば週1回の音楽の授業ではなかなか進まない練習も瞬く間に進み、課題曲「モルダウ」は1学期のうちに合唱の形を整え、自由曲の「時の旅人」も2学期最初の授業で3パート合わせてしまうという驚異的な進み方を実現しました。

授業が終わるたびにJ子先生が私のところに来て様子を報告してくださいます。いつも褒めてくださるので私もすごく嬉しいです。中学生の合唱は男子がどこまで声を出すか、どれだけまじめに取り組むかにかかっていると言われます。変声期で声がうまく出せなかったり、ふざけて練習の雰囲気を壊してしまったりする男子がよくいるからです。毎日毎日の練習に飽きて途中でだらけてしまうのも男子に多いです。だから合唱大会の結果は「男子のやるき」にかかっていると言ってもよいかもしれません。

幸いなことにこのクラスは男子も女子もJ子先生から称賛されるほどよく歌います。私もそう思います。何よりもいいのは楽しそうに歌っていることです。歌わされているのではないことです。やる気も見られ、最優秀賞を取るという意気込みも見られます。練習中にふざける人の姿は時に目にすることはありますが、そのときは誰からともなく「ちゃんとやろう」という声が出ます。これまでちょっと真剣さにかけていたかなと思う人は次の練習からぜひ真剣に取り組んでください。たった一人、そう、たった一人でもふざけている人がいると合唱は台無しです。自分がその「たった一人」にならないようしましょう。

一方で女子のやる気。これはもう言うことありません。練習計画をたててくれたり、歌詞を模造紙に書いてくれたり、スローガンを張り出してくれたりとすごいです。休み時間もいつも歌っています。担任の私はその意気込みに感動しています。

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