海外の温泉を楽しむ
これまでに国内だけでなく海外でも温泉を楽しんきました。温泉と言っても国ごとに趣がかなり異なり、その違いを楽しむのも魅力のひとつです。いくつかご紹介します。
台湾:知本温泉 忠義堂公共浴池
台湾の台東県にある知本温泉は、知本渓沿いに湧出地があり、外温泉と内温泉の2つの地区があります。日本統治時代に日本人により公共浴場が設置され、台東県で最も早く開発された温泉郷と言われています。日本統治が終了したあとに多くの温泉業者がホテルを相次いで建設し、知本温泉は台湾で最も人気のある温泉郷の一つとなっています。
私が訪れたのは「忠義堂公共浴地」と呼ばれる公共浴場です。台東バスターミナルからバスで行きました。1時間ほどで到着しました。「忠義堂」とは関羽を祭る関帝廟のことで、温泉は廟の裏にあります。廟にお参りしてからお風呂に行きますが、入浴料は寄付として赤い箱の中に自分で入れます。
お風呂は時間制の貸切風呂で家族風呂のような感じです。タイル張りの浴槽に自分で蛇口を捻ってお湯を溜めます。
お堂の裏手には2階建てのアパートのような建物があり、1階部分に20ほどの個室風呂が並んでいます。雑然とした雰囲気でちょっと薄暗いですが、汚い感じはしません。
お湯は無色透明の炭酸水素ナトリウム泉でなめらかです。荷物を置く棚などはなく、浴室内のフックに掛けます。
マレーシア(ボルネオ):ポーリン温泉
ボルネオ島サバ州のキナバル自然公園にある温泉。太平洋戦争中にボルネオ島を占領していた日本軍によって掘削されました。
風呂は屋内と屋外にあり、露天風呂はグループごとに浴槽が使用できます。水着を着て入ります。使用前に自分で温泉と水を混合して入れますが、いっぱいになるまではかなりの時間がかかります。
オーストラリア:イノット・ホット・スプリングス
クイーンズランド州のアサートン高原に、イノットという小さな村があります。そこにあるのがイノット・ホット・スプリングスです。屋内と屋外にそれぞれ3つの温泉プールがあり、温度が異なります。温泉は水着着用です。
近くにはキャラバンパークがあり、キャンプも楽しめます。パークの近くに温泉の湧き出る場所があり、お湯の川が流れています。
カナダ:バンフ・アッパー・ホット・スプリングス
カナダのバンフにあるリムロック・リゾート・ホテルに宿泊したとき体験しました。サルファー山という山のすぐ近くにある良質の硫黄泉で、1880年代に鉄道労働者が発見したと言われています。硫黄泉は万病に効くと言われるので訪れる人も多く、私が行ったときもたくさんの人が温泉を楽しんでいました。
真冬だったので屋外は凍える寒さ。そんな中でも雄大なロッキーの山々を眺めなが浸かる温泉は最高です。水着着用ですが、レンタルも用意されているので忘れても大丈夫です。
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