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133 新緑のなかで教師も生徒と一緒に遠足を楽しむ 

遠足翌日の学級通信です。

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お天気に恵まれ昨日は最高の遠足日和になりましたね。夏を思わせる日差しの中でみんなと過ごした一日は私にとってとても楽しい時間でした。みんなはどうでしたか? 目標にしていたクラスの親睦は深まったでしょうか。入学してからわずか1か月ですが、学級委員の2人をはじめとして班長と班員がみんなで協力して遠足のための準備をしてきました。

中学校の行事は「自分たちで決めて自分たちで実行する」と入学以来たびたび言われてきましたが、今回の子の遠足はその第一歩でした。学活や放課後、昼休みも使って何度も話し合い、あれこれ意見を出し合い。作業をしたりして忙しい毎日が続きました。

「大変だな」「そこまでやらなくたっていいのに」「たかが遠足なのに」と思った人もいるでしょう。確かに大変です。すべてお膳立てしてもらえたらこれほど楽なことはありませんよね。でも大変な思いをするからこそ終わった時の満足感も大きいのではないですか? 「自分たちはこんなに頑張った」という満足感、「こんなことまでできた」という自信、「みんなで力を合わせた」という連帯感は何もしなければ味わえません。その度合いは頑張った人ほど大きいのではないかと思います。

遠足当日。クラスでは一人の欠席もなく現地に向かいました。みんなとても元気でした。バスの中ではレク係が中心となってすごく盛り上がりましたね。ビンゴ、クイズ、カラオケ、ゲームと様々なメニューが用意されていてびっくりしました。進行のしかたもなかなかのものでした。バラエティーショーの司会者なんかに負けないほどです。みんなの協力体体制もばっちりでした。それにしても担任の上品さに似合わぬ下品なネタが多かったですね。まあ許してあげましょう。

現地には予定通り到着。すぐにオリエンテーリングが始まりました。オリエンテーリングを経験した人がほとんどいないのでみんな苦労していましたね。特にコンパスの使い方に苦労している班が多かったようです。結果は4班が学年1位の点数でしたが、クラスとしては第3位。でも、どの班もバラバラにならず、ルールもしっかり守ってゴールしました。

午後のパスラリー大会も練習が足りなかったようで、ボールがすぐ落ちてしまいました。ポロリと落ちるボールがなんだか哀れに思えました。そして結果はこれも学年3位。そんな中で「ドンマイだぜー! 次の球技大会で優勝するからなー!」という声が聞こえました。悔しさをバネにして先に進むことが大切ですよね。

帰りのバスもレク係が大いに盛り上げてくれました。疲れて寝ている人もいましたが、夢うつつの中でもみんなの声に合わせてつぶやいているのが印象的でした。みんなと一緒に私もレクを大いに楽しみました。

知識や技術を必要とするオリエンテーリングやパスラリーでは総合第3位という結果でしたが、みんなの気持ちを必要とするバスの中のレクは間違いなく第1位です。みんなには私から「最優秀レク大賞」を贈ります。

「遠足は仕事としていくものであって教師が楽しむためものではない」という人もいますが、教師が生徒といっしょに楽しむのはとても大事なことだと思います。


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