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授業は大変だけど楽しい

修士課程を修了するには2年間で32単位(1科目2単位か4単位)以上取らなければなりません。

履修要綱には以下のように記載されています。
1.研究指導を2年以上にわたり合格し、修士論文に合格する。2.指導教員が担当する演習科目計8単位を修得する。3.学校教育専攻設置講義科目の最低単位数は4~12単位とする。4.学校教育専攻以外の専攻に所属する学生の選択科目の最低単位数は、自専攻の「教科教育特論」4単位を含む12単位とする。 5.共通選択科目の最低単位数は、A群4単位を含む4~8単位とする。 6.上記1~5とその他の科目と併せて、修了までに32単位以上を修得する。

1年目はたくさんの授業を履修しました。1年間で36単位までしか取れないことになっていましたが、34単位取りました。履修したのは専門分野の科目が多いですが、他の研究科の科目も履修しました。私は日本語教育にも関心があったので日本語教育研究科の科目、苦手な情報処理の科目、さらに英文ライティングの科目も履修しました。課程修了に必要なくても興味関心のあるものは可能な限り履修しました。

履修はもちろん大変です。予習復習から、授業でのディスカッション、提示された論文の講読、課題レポートの作成など1科目でも膨大な時間と労力が必要です。でも楽しかったです。新たな知識が自分の中にどんどん注入されるようで、知的満足感はとても大きかったです。学ぶことの楽しさを思う存分味わっていたので辛さはまったく感じませんでした。膨大な量の文献を読むこともそれほど苦になりませんでした。

教育に関しては自分が教師として実践してきたことが実はこんな理論に裏付けされていたのだと知ったり、あれでよかったのだと思ったりすることがよくありました。逆に、自分の指導が間違っていたことに気づいたり、授業をこんな風に進めればよかったと思ったりすることもありました。理論と実践が結びつくのを感じました。現場の経験があったからこそだと思います。大学院への進学を考えている方には社会での経験を経てから進学することを強く薦めたいです。いずれにしても私の大学院1年目は授業に明け暮れました。

2年目は残りの12単位分4科目を履修しました。修士論文という大きな課題がありますが、履修科目は1年目に比べて大幅に減りました。そこで私は興味深そうな授業を見つけて履修登録に関係なく出させてもらうことにしました。授業は学部の授業もあれば大学院の授業もあります。法学部や文学部の授業など専門分野以外のものもあります。特に、学部の授業は面白そうなものがたくさんあります。それに大教室が多いので私のようなものが潜り込んでも目立ちません。

私は海外の教育を研究対象にしていますので外国の政治や文化についても学ぶ必要があると思い、政治経済学部や文学部、さらに法学部の授業にも出ました。担当の先生には個人的にお願いして許可をいただきました。海外の日本語教育にも関心があったので、日本語教育研究科の授業にも出ました。どの先生も快く受け入れてくださったうえ、授業を通じて個人的なご指導もしてくださいました。

特に日本語教育の先生方にはゼミの海外研修にも同行させていただき、貴重な情報をたくさん入手するとともに、現地での人的ネットワークを築くことができました。とても有難く思っています。

さらに2年目は他大学の授業も聴講しました。研究で知り合った方が非常勤で教えておられたので授業に参加させていただいたのです。

今思うと自分でもよくあんなに授業を受けたと驚きます。学ぶことに飢えていたのかもしれません。そして学ぶ場は見つけようと思えばいくらでも見つかるとことを実感しました。


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