幼児がチャイルドシートに座っていない!:メディアが流す映像
紅葉のシーズン、テレビのワイドショーが観光客で大混雑する行楽地の様子を伝えていました。首都圏から車で訪れたという家族がインタビューされていました。混んでいたけど紅葉はまずまず楽しめたということでこれから帰るのだと言います。
車の中には家族4人が乗っていました。運転するのはお父さんのようです。彼は助手席に座る小さな男の子にシートベルトをつけさせていました。チャイルドシートではありません。車の中にチャイルドシートは見えません。男の子は5歳くらいで、シートベルトは弛んでいます。後ろの座席には母親らしき女性が赤ちゃんを抱いて座っています。
私は「えっ!」と思いました。幼児がチャイルドシートではなく、助手席にそのまま座り、弛んだシートベルトをしている。さらに、女性が赤ちゃんを抱いて後ろの席に座っている。そしてそれがそのまま映像として流されているからです。
6歳未満の幼児にはチャイルドシートの使用が義務化されていますし、シートは後部座席に設置することが推奨されています。大人が赤ちゃんを抱いてそのまま座ることも認められていません。家族の認識にも問題はありますが、同時にそのような映像をそのまま流すメディアにも疑問を持ちました。
8月には九州でチャイルドシートを取り付けていなかった車がバスと正面衝突して7歳と5歳の姉妹が死亡する事故がありました。観光地でのインタビューとは言え、その映像を放映するのはあまりにも不適切ではないでしょうか。