富士山と河口湖とラベンダー、そして・・・
河口湖に行って来ました。北岸にある大石公園にはラベンダーが咲き乱れ、富士山とのコントラストがこの上もなく美しかったです。観光客もたくさん訪れていました。ほとんどが外国人でした。
ラベンダーにはミツバチがたくさん集まっていました。ミツバチには国籍はありません。
湖畔の遊歩道から眺める富士山と湖は絶景でした。
帰りにちょっと寄り道:「嘯(うそぶき)治水トンネル」
河口湖には「映えスポット」として外国人の人気を集めているコンビニエンスストアがあります。でもそこは立ち寄らず、代わりに人があまり行かない場所に行ってみました。「河口湖の水はいったいどこに行くだろう?」という小さな疑問が足を向かわせました。
河口湖は富士山の噴火による溶岩流によって谷が切断されてできた「せき止め湖」です。だから湖の水が流れ出る河川がありません。それゆえ大雨で水位がいったん上昇するとなかなか下がらず、周辺はたびたび浸水被害に見舞われていました。
そこで作られたのが治水トンネルです。江戸時代には「新倉堀抜(現在は崩落していて通水不可となっています)」というトンネルを、大正時代には「嘯(うそぶき)放水路」を設置して浸水被害を少なくするよう努めてきました。しかし昭和50年代に2年続けて大きな被害に見舞われたため、山梨県が新放水路の建設に着手し、平成6年度に富士吉田市の宮川と言う川に水を流す新しい放水路を完成させました。これが「嘯放水路」です。その結果豪雨による浸水被害はなくなりました。放水路は総延長約3.8キロで全国屈指の長さを誇るそうです。山をぶち抜く水のトンネル工事はさぞ大変だったと思います。それにしても「嘯」という漢字は難しいです。
湖の放水口
ところが今年は例年より水位が下がり、6月30日には基準水位より3メートルほど低く、湖にある浮き島まで陸続きとなってしまっているそうです。
左端に立つのが水位計
気候変動はこんなところにも影響を及ぼしているようです。
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