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放課後のメモリースケッチ

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教員時代に書いた学級通信をもとに実践を振り返りながら教育について考えています。
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2024年5月の記事一覧

保護者が成績の書き換えを要求?

「いやー、まいった。まるで脅迫だよ」三者面談を終えて職員室に戻ってきた男性教師がぼやくよ…

しおりん
2週間前
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雨の日も風の日も彼は箒を持ち続けた

正門前を毎日欠かさず掃除する校長がいました。生徒が登校する朝の時間帯に彼は正門の周辺を掃…

しおりん
3週間前
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誤解を招いた側の責任は?

「そのような意図はありませんでしたが誤解を招いたのであればお詫び申し上げたい」政治家がよ…

しおりん
4週間前
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緊急対応にもお伺い?

私が初任教員として赴任した学校の校長は何かにつけて教育委員会に「お伺い」を立てる人でした…

しおりん
1か月前
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親しみの行為がハラスメントになることだってある

放課後の部活動が始まる時間でした。サーカー部の生徒が職員室に体育倉庫の鍵を取りに来ました…

しおりん
1か月前
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教頭先生の「毛布作戦」が助けてくれた

「子持ち様論争」がSNSを賑わせています。親がわが子の病気や学校行事などで仕事を休んだり早…

しおりん
1か月前
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授業は気軽に見せ合えるのがいい

ある学校で授業を参観する機会がありました。中学校の英語の授業です。授業をするのは5年目の若い先生です。ふと、私が中学生だった時のことを思い出しました。 担任の先生が道徳の公開授業をやることになりました。当時は40代のベテラン男性教師です。県内の先生たちを集めて研究会を行うようでした。前日は教室を念入りに掃除し、掲示物もきちんと貼り直すなど生徒たちは準備に駆り出されました。生徒として私は何か特別なイベントが行われるような雰囲気を感じていました。 さらに公開授業の1週間前、担