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痛みがあるかないか決めるのは自分

私は今身体の中で
違う細胞と共存している。
近々それを取り除く手術を控え、
気分が塞ぎがちだ。

ロキソニンがきれたので
なんとなく
おじいちゃん先生に会いたくて
久しぶりに近所のかかりつけの内科に
行ってきた

おじいちゃん先生は
私が親と同居していた時に
父の往診に来てくれていた先生だ

穏やかな人で
診察室には星野富弘さんの
季節の花の絵と詩が書かれた
カレンダーが貼ってある
血圧を測られている間
それを観るのは楽しみで
少し心が丸くなれた
先生は漢方医の
免許も持っているので
漢方薬を2種類と
ロキソニンを出してくれた

乳がんは痛みなんか出ないって
乳腺外来の
どの医者にも言われたけど
痛いものは痛い
医学書や論文やネットに
いくら書かれていようとも
私は痛い

嘘つき呼ばわりされているようで
私はずっと悲しかった


病気の症状なんて
人の数だけあって
当たり前だと私は思う
人間の体と心は複雑で
多様性の時代だって言うのにね

おじいちゃん先生は
問診には書いたが
乳がんの事には触れずにいてくれた
体の調子を
整えるお薬を出しておきますね
と静かに言って診察は終わった
先生が無口な事が
今の私にはとても癒しになった


帰りに待合室に置いてあって読んだ本を
図書館で借りて来た


やっと1人の時間
お気に入りの珈琲を飲みながら
読もうと思う

#おつかれさまです
#私の癒し
#乳がん

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