支援メモ📝【 子どもとの遊び方 】

 子どもの笑顔がたまらなく好き。だから子どもを楽しませるのが自分にとっても格別な喜びになっています。子どもを笑かすのが好きなんです。

 子どもの笑顔というのはとてもいいものですよね。児童福祉のやりがいのひとつに間違いなく子どもの笑顔が見れることが含まれると思います。

 ただ笑顔が見たいからといって、むやみに引き出す乱暴なやりかたは無理が生じます。できるだけ本人から自然にこぼれるのを待つのが支援のコツです。笑いたくないのに笑うのは大人の笑い方。それでは大人の社交辞令となんら変わりがありません。子どものときはもっと子どもらしく、自由であるべきです。そのためにも安心して笑える環境を用意しましょう。受け入れてもらって、それでやっと屈託ない子どもらしい笑顔が生まれるのです。

 それではどうしたら笑ってもらえるのか 楽しんでもらえるのか ですが、支援員として ぼくなりに気づいたちょっとしたコツを今回は3つお教えしたいと思います。

1.「 破顔 」

 これはしゃべるのが苦手な支援員さんほど使える小技です。文章ではこうしていろいろ書けますが、実際話すとなるとぼくは全然しゃべれなくなるタイプの人間でして、障がい児童支援に方向が向いたのもそんな理由があります。

 彼らに言葉はいりません。逆の言い方をすれば言葉で余計な情報を入れてしまってパニックを起こさせる場合さえあります。ペクスカードとか声かけ以外で伝えなくちゃならない場合のほうが多いんです。

 楽しませ方もこれと同じことが言えると思います。「破顔一笑」という言葉がありますね。まさにそれを子どもたちの前で実践します。声を出す必要はありませんし 一笑じゃなくても構いません。表情を急に変えてやるだけです。メガネをしてる人はメガネをとってみたり、目を見開いて変顔してみたり。つまりはにらめっこですね。とくに普段ぶっきらぼうにしているような
大人の方がこれすると無茶苦茶ウケますよ!

 ぼくは役者もやっていたから あんまり抵抗なくこういうことできるんだけど、真面目に福祉へ取り組む大人ほど怖い顔しちゃってますね。しつける指導という立場からみれば「変な人」に思われそうだけど、あくまで楽しんでもらうためのコツとして覚えておいてください。

2.「 感覚遊び 」

 これは有名だから、あまり参考にならないかも。とにかく彼らは視覚聴覚触感やらに敏感だから その障がいを逆に応用して楽しんでもらうこともできます。彼らは遊びの天才だから自分で発見して、水を出していろんなキラキラを眺めたり、耳を塞いで音のハモリを楽しんだりいろんなことをします。

 ただ支援員として子どもを楽しませたいのなら いろんなカラダの部分をタッチしてあげましょう。コショコショでもいいんですが、やりすぎると感覚中毒みたいになってそればっかりやらないと済まなくなる危険性もあるので
適度なところで切り上げましょう。

 これだけで すっかりあなたとは遊び友だちになれると思います。

2.「 並行遊び 」

 上記2点ほどの即効性はありませんが、笑いの引き出し方でいえばこれが一番ナチュラルな正攻法だと思います。

 たとえば子どもの興味の対象がレゴだったとします。一人で一生懸命レゴをつくってる子どもと関わるためにはどうすればいいか。

 常識的な大人の考え方だと、その子のつくってるレゴをちょっとでも手伝おうとします。でもその子にしてみれば全部一人でやれることだし、手を出されると逆に迷惑かもしれません。となると何もせず怪我しないよう見守るだけでしょうか。それだといっこうに仲は深まりませんよね。

 見守りながら注目して褒めるのもたしかに大切ですが、もっと良い方法があるのです。

 子どもと同じようにご自分でもレゴをつくってみてください。

 はじめのうちは「コイツ何やってんだ?」みたいな訝しげな目で見られるかもしれませんが、しだいに自分と同じものを興味の対象にしているあなたを一目置くようになります。中途半端になるのではなく真剣にやればやるほど仲間と思ってくれるはずです。子どものつくる世界に類似したモノをつくってあげてると、ちょっと合体させてくれたりするかも。そこからまたさらに交流が深まりますよね!

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