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東工大に合格する確率を2倍にする方法

はじめまして。東工大工学院のレモンミルクです。
東工大合格を倍にする方法、それは総合型選抜です!!
ここに、4月から温めに温めていた総合型の合格体験記を書きたいと思います。
最後まで読んでいただけると嬉しいです。


総合型選抜について

東工大には一般選抜のほかに総合型選抜というものがあります。
概要や選抜方法は東工大のホームページが参考になると思います。

工学院の総合型選抜について簡単にまとめると、志望理由書を出願時に提出。その後、共通テストで人数が合格者の2倍くらいになるように第一選抜を行い、第二選抜を東工大で筆記・面接(数学・物理中心に出題)という形で行うというものです。

ただし注意が必要です。来年度から理学院、情報理工学院、物質理工学院、環境社会学院で女子枠の募集が始まります。それに伴いこれらの学院の総合型選抜に大幅な変更が生まれています。(ホームページを要チェックです)

ただ、工学院は再来年から女子枠が始まりますので、令和6年度の工学院受験生はこちらの記事が総合型対策の参考になるかと思います。
それ以降の受験生も受験勉強や入試についても載せているので読んで損はないはずです。

プロフィール

学院:工
性別:女
高校:都内の中高一貫女子校
予備校:SEG
高校時代の実績:科学の甲子園東京都大会出場

2023総合型二次選抜の内容

筆記試験はホームページから3年分ほど問題を確認できます。解答はついてないので赤本を購入する必要があります。
面接は公式の情報がほとんどありません。

筆記(2時間)

[1] 数学: 数Ⅲの微積や極限、近似の内容
[2] 物理: ヤングの干渉の三次元バージョン

過去問はこちらから↓↓

面接(15分くらい)

【流れ】
階段を上がる

教室に入る(試験監督は3人)

3分間の自己アピールをする

7分間で問題を解き、模造紙に説明用資料をつくる

5分間で試験監督に解説

5分間の質疑応答

【問題】
物理の力学の力のモーメントの問題
難易度としては重要問題集のAくらい

結果

共通テスト得点 746/900
本試験得点 65/100

共通テストは物化、倫政経選択でした。倫政経52点という大やらかしをおこし、共通テストは8割とちょっとくらいしかありませんが、なんとか一次選抜を突破しました。本試もあまり高くなく……。
総合型選抜は東工大から合格点を発表されることはありませんがRivyさんが令和5年度の総合型選抜の得点分布についてまとめてくださっています。

私大受験校
東京理科大学 工学部 機械学科 B方式(独自一般) 合格

受験のきっかけ

受験機会が増えるというのが第一の理由です。また、一個上の先輩方から東工大の総合型選抜は○○オリンピック出場や学会に発表といった大きな実績が必要ないと教えていただき、自分にもできるかもしれないと思ったからです。

総合型選抜までの流れ

総合型はあくまで受験機会を増やすものという認識だったので一般の対策を中心に進めていました。ここでは総合型関連の勉強に絞って書きたいと思います。

11月

志望理由書を書くべく、勉強の合間のに東工大のホームページを見て、工学院の各系の研究室、研究分野、授業内容を眺めていました。将来なりたいもの、自分の興味のある分野を再確認しながら志望理由書をまとめていきました

志望理由書は

  • 大学でやりたいこと

  • 興味をもつようになったきっかけ

  • どうして東工大なのか

の3つのを軸に800字程度書きました。学校の国語の先生に添削をしていただきました。

(ちなみに、ホームページを眺めると研究内容だけでなく、東工大生の一日やサークルの紹介などなど受験生のモチベーションが上がるコンテンツが多くあります。息抜きに時間を決めて眺めてみるとやる気アップ間違いなし!)

12月

12月の初め頃、傾向確認のために総合型の筆記試験の過去問を一年分解きました。一般とは異なり、読解力を要するものが多いのですが誘導がしっかりついていて、受験の知識のみで戦える!と感じました。ほかの記事を見ていても、一般のための勉強で筆記試験の対策になると書かれていることが多いです。

学校の期末テストを終えた中旬あたりから共通テスト対策に本腰を入れ始めました。過去問は高一高二で同日校内受験をしていてなかったので、予想問題集やパック問題を解きました。はじめて一通り解いたとき合計得点が600点台で悲しくなりました。この結果を冷静に分析をし、倫政経、数ⅠAのデータの分析、古漢、無機が弱いと分かりました。

そのあとは毎日脳死で一日1セット解き、丸付けをして直し、余った時間で苦手分野の復習、数Ⅲの計算問題を解くという日々を送りました。毎日ほぼ同じ時間に起きて、食べて、勉強して散歩して……という生活で、いい(?)リズムを保てていたと思います。

結局、本番まで40セット近く解きました。社会は結局伸びませんでしたが数学、物化、英語Lは20点ほど、国語、英語Rは10点ほど、伸びました。12月はわりと伸びを実感できて勉強は苦ではありませんでした。

東工大第一志望なら現社を取りましょう。倫政経ダメ絶対

1月

(元旦はしっかり初詣に行きました。ちゃっかり大吉をひきました。)
この時期はもう共通テスト対策一本に絞りました。社会が一向に上がらず精神的につらかったです。寝たら忘れるの繰り返しでした。社会だけでなく全体的に12月に伸び切ってしまったのかセット演習は750点前後で固定でした。本番ブーストと大吉パワーにかけるしかないと思っていました。

共通テスト

緊張しました。中学受験の際も眠れずアイマスクをつけて寝た記憶があったのでつけて寝たら前日はすぐ寝ることができました。6時間は寝ました。
会場も学校ごとだったので周りは知り合いしかおらずあまり試験会場につくと少し緊張がほぐれたように思いました。

一日目が終わって、絶望しました。丸つけはしていなかったので体感でしたが、社会はいつも通り50くらいそうなのと英語Rをやらかしてしまったからです。合計8割切っちゃうかも、総合型は無理かと思いました。これではだめだと、二日目に引きずらないようにと今までのセット演習の点数の推移を見て自分なら理数科目でやり直せる!と奮い立たせました

二日目は失うものがないなと思ったのかあまり緊張せずに受けられました。結果からみても調子は良かったです。メンタルコントロールはやっぱり大事ですね。一日目がやばくてもあきらめちゃダメです。

第一次選抜から前日

自己採点で740点代で第一次選抜はぎりぎりだろうと思い、慶応の理工(今年は総合型の第2選抜と日程が被っていました)にも出願しました。(出願校は東京理科大の工学部、早稲田の理工学部、慶応の理工学部でした。)

一次選抜の結果は2月6日17時発表予定だったのですが2時間くらい遅れてました。その時間は、私はだめだと思っていたのでせっせと理科大の過去問を解いていました。母が気づいて私に教えてくれたときは夢かと思いほっぺが赤くなるまでつねりました。

理科大の入試(2月8日)が終わるまでは私立併願校と総合型の筆記の過去問を順番に解いていました。

理科大が終わると総合型対策にしぼりはじめました筆記の対策としては、勉強が手薄になっていた原子分野に重点を置き、名門の森を解いていました。面接の対策は、3分間の自己アピールの練習をしていました。志望理由書を掘り下げるような内容で2分半くらいの時間で話せるようにしました。7分で問題を解くというのはわかっていたのですが、難易度や内容を全く知らされていなかったのでどう対策していいかわからず何もしませんでした。今思うと典型問題を7分で解き、解説をする練習をするべきだったと思います。

当日(2月12日)

試験会場は本館でした。席は割と後ろのほうで、寒かったです。服装は皆さん制服かスーツ(半袖という化け物もいましたが面接時にはスーツに着替えていました)でした。全体で70人くらい、女子は15人くらいいた印象です。

筆記試験が先でしたが、問題、解答用紙を配られたとき、解答用紙の分厚さに少し驚きました。一題につき一枚くらいで、記述もみられると感じたので丁寧に書きました。2時間あるので焦らず落ち着いて解くことを心掛けました。解けなかった問題は[2]の最後の2つで、体感で8割ほどの出来だったと思います。

筆記が終わると昼休憩で、その後面接でした。試験会場が石川台へとうつるため、教授が先導となり70人くらいでぞろぞろと移動しました。

面接の控室につくと受験番号順に5人くらいのグループに分けられ、各グループの番号が若い順に面接室へ誘導されました。面接の間、電子機器類はカバンにしまい、勉強道具のみだしてよく、自習の時間でした。もちろんまったく勉強ははかどりません!

自分の番になると荷物をすべて持って試験室に向かいます。3階分あがって息が上がっていましたがすぐ教室に入るよう言われ、息が上がったまま自己アピールが開始しました。何度も練習し原稿を覚えていたので2分40秒くらいで言いたいことをすべていうことができました。(タイマーが見やすい位置にあるので時間を確認しながらすすめられます)。その後問題を渡されたのですが緊張であまたが真っ白でした。(5)まであったのですが(3)で詰まってしまいました。解説をしながら(3)を解くという無理難題な策にでましたが、質疑応答で(3)を解きなおしてくださいと言われ、計算式だけ提示し答えが出ずに終わりました

面接が終わると控室に移動しました。そこでも電子機器類の使用は禁止で勉強道具のみだしてよかったです。正直だめだろうなと思っていたので勉強に手が尽きませんでした。全員終わると解散で、午後は全体的に自習時間が長い印象です。ある程度勉強道具は持っていく必要があります。

合格発表日(2月14日12時)

この日は朝から落ち着かず、勉強に身が入りませんでした。リフレッシュを兼ねて、近所の公園の鯉を見に行ったりしてました。

5分前くらいにホームページを開くとちょうど発表されていたようですぐにpdfファイルを開きました。自分の受験番号を発見し驚きで声が出ませんでした。また夢かと思いましたがほっぺはつねらず母に確認してもらいました。

裏付けが取れたら祖父母や親戚、学校に連絡し合格の実感をかみしめました。バレンタインであることに気づき父に感謝の黒焦げマフィンをプレゼントしました。

受験生に伝えたいこと

まずこんな長い文章を読んでくれてありがとうございました。

東工大を受験しようと考えている方に伝えたいことは3つです。

一つ目は総合型に出願することで合格するチャンスが増えることです。
総合型のための準備は志望理由書と面接の練習のみであまり時間を取られる心配はないです。積極的に挑戦してみましょう。

二つ目はメンタルコントロールの重要性です。
共通テスト、一般入試は2日に分けて行われますが1日目の感触が悪くてもあきらめてはいけません。切り替えていきましょう。
また、総合型で惜しい結果となり、一般で余裕合格した友人もいます。その人の記事も載せておきますので参考にしてみてください。

三つ目は社会の選択科目はよく考えて選びましょうということです。

最後に

最後まで読んでいただきありがとうございます。質問や勉強法で詳しく知りたいことなどありましたらコメントしてください!

また、他学院ではありますがこちらの記事も参考になると思います。

勉強頑張ってください。応援しています。


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