リケジョが魔王討伐するにはこれで合ってます?【第4話】

 鶴が仲間になりたいと言ってきた。それもただの鶴ではなくて、私に助けてもらえなかった鶴らしい。

「私を仲間にしていただければ、あなたに相応の『報い』があることを約束いたします!」

「いや、『報い』って言い回しが怖いんだけど! 復讐でもしにきたってこと?」

「いやいやとんでもない。私を仲間にすればあなたは報われる、ってことです!」

「いや、それはそれで怖いわ。え、なに、宗教勧誘されてるの?私。まあえええわ。でも、敵意はないってことで良いんだよね?」

「もちろんです。私はあの日あなたに助けてもらえませんでしたが、私はあなたのことを助けたいと思っております。」

「どこか根に持ってる言い方するな……。でも、私も贅沢言えるほど仲間のツテもないし……。分かった! 力を貸してもらえる? 鶴さん?」

「ありがとうございます! 私のことは『ミヤビ』とお呼びください。私の源氏名です。」

「源氏名かよ! 存在自体が怪しいってのに。もはや私に信用される気ないだろ……。まあええわ……。ミヤビさん、よろしくな?」

「こちらこそよろしくお願いします、ロマンさん。でも、良いんですか? 私の素性を聞く前に仲間にして? 普通気になりますよね?」

「まあ、ええよ。使えんかったり裏切ったりしたらBOX送りにするだけだし。」

「え、BOXって何!? 私は一体どこに送られるってんですか! 知らない言葉使われるのすごく怖いんですけど……!!」

第4話 完

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